退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【WWDC22】OS関連の発表で思ったこと

7日深夜、毎年恒例のAppleの開発者会議WWDCでキーノートスピーチがあり、今年登場予定の次期OSについて発表があった。

WWDCはあくまでも開発者会議なので、新しいデバイスが発表されることはまれだが、今年はM2チップを搭載するMacBook Airと13インチMacBook Proが発表された。

盛りだくさんの内容だったが、ここではOS関連の発表について思いつくままに感想を書いていきたい。

iOS 16

ロック画面のカスタマイズが可能になった。写真、ウィジェット、通知などを組み合わせて「あなただけのロック画面」をつくることができる。以前からロック画面にもっと情報があればいいのにと思っていたが、みんな考えることは同じようだ。

ほかには今回は「共有」がテーマなのか、写真やビデオを共有する新しい仕組みが提供されることをやたらと強調してたのが印象的だった。個人的には、別に共有したくないなあと思ったがまあいいだろう。

さてiOS 16がサポートするデバイスであるが、私がイヤホンジャックが付いているという理由だけで、いまだにサブ機として使っているiPhone 6sはサポートから外れるのは想定内だったが、iPhone 7も同時にサポートを打ち切られて、サポートされるのはiPhone 8以降のモデルだったのは意外だった。

イヤホンジャック付きのiPhone出ないかなぁ……。

macOS Ventura

新しいmacOSはVentura。依然としてカリフォルニア州の地名シリーズが続いている。

デスクトップ作業を効率化する「ステージマネージャー」という機能が新登場する。個人的には従来の「Mission Control」で困ってない。実際に使ってみると便利なのかもしれないが、もうひとつピンとこない。

ちょっと面白いと思ったのは、iPhoneMacのウェブカメラにする機能。標準でカメラを搭載していないMac miniユーザーにはうれしい。

しかし、カメラが必要な人はもうWebカメラ持ってるよね、と思わなくもない。高画質にはなるだろうが、特別にできることが増えるのだろうか。これも実際に使ってみないとありがたみがわからない。

iPadOS 16

いちばん進化を遂げたのはiPadOSだろう。重なり合うアプリを切り替える「ステージマネージャー」により、もはやパソコンのようにデスクトップを使える。しかも外部ディスプレイをサポートするというからAppleも本気のようだ。

macOSの「ステージマネージャー」には感銘を受けなかったが、iPadOSの「ステージマネージャー」を見て納得した。いずれmacOSとiPadOSは統合するのかもしれないと夢想していた。

高機能になってiPadOSが肥大化したり、重くなったりしたら嫌だなと思ったが、iPadOS 16は、私がいまだに使っている無印iPad(第5世代)をサポートするというので安堵した。来年まで延命したようだ。

watchOS 9

ワークアウトの機能がますます充実しているが、熱心に運動しない私にはあまり響かない。面白いと思ったのは服用している薬を記録できる新しい「服薬」アプリ。いずれ処方箋が電子化されて、そのままデータを「服薬」アプリに取り込むことができるようになるかもしれない。

さてwatchOS 9から私が使っているSeries 3のサポートが切られてしまった。想定内とはいえ、Apple WatchiPhoneとペアで使うものだから、互換性を考えるとApple WatchだけOSをそのままというワケにはいかない。事実上、Series 3の製品寿命が終わったに等しい。

基本機能だけでいいから廉価なApple Watchの登場を期待したい。

まとめ

総じて順調な進化を遂げていて安心したが、新しいコンセプトというか新規性が示されなかったことには不満が残る。Appleらしいフロンティア精神が感じられない

最近Appleのエコシステムに留まり続けることのリスクを考えなくもないが、それでも安楽なのでそのまま現状維持している。そんな自分を見直したいという気持ちもあるが、踏み切れないほどにAppleのエコシステムは快適なのだ。