現在、このようなご時世なので、2020年のWWDCはオンライン開催となりました。それに伴い、キーノートスピーチもあらかじめ収録・編集された映像が配信されました。
洗練されたセンスのよい映像でしたが、ライブ感がないのは残念。しかし日本語字幕がついていたので見やすかったです。
ハードウェアの新製品の発表はありませんでしたが、内容はてんこ盛りでした。とくにMacについては一大転機となる重大発表がありました。以下、WWDCのキーノートスピーチからMac関連で刺さったことを述べて感想を書いていきます。
Apple Silicon登場
以前から噂されていたことですが、AppleはついにCPUについてIntelから離脱して、自社製のCPU「Apple Silicon」をすべてのMacに搭載することを発表しました。
この方針転換は、かつてPower PCからIntel製CPUに移行したことを彷彿とさせます。しかし今回はMac初の自社製CPUを採用したことは大きく違います。これでCPUからOS、アプリまで自社開発となり、ハードウェアとソフトウェアが統合された新世代のMacが市場に投入されることになります。
Appleは2年間の移行期間を想定していますが、移行には多難が予想されます。それでもワクワクする展開にはちがいありません。ひさしぶりにコーフンします。
macOS Big Sur (macOS 11)登場
今回新しいmacOS「Big Sur」が紹介されました。ついにmacOS XからmacOS 11となります。macOS Xが初めて登場したのは、2001年発売されたMac OS X 10.0 (Cheetah)でした。あれから20年近くも10.x.xだったわけですから驚きです。
プレゼンテーションではしきりにUIのデザイン変更を強調していましたが、この新しいmacOSの肝はもちろんApple Siliconに最適化された新世代のmacOSということです。これはCPUのアーキテクチャが近いiPhoneやiPadのアプリがMacでそのまま動くという「夢」にまた一歩近づいたことになります。
私の愛機はBig Surはサポートされず(悲報)
個人的なことですが、私の愛機Mac mini (Late 2012)は、Big Surのサポート対象から外れたことがわかりました。私は、先日、Catalinaにアップデートしたばかりですが、愛機最後のアップデートとなりました。
Mac mini (Late 2012)を購入したのは、2014年3月だったのでずいぶんと長生きです。さすがに最近はちょっとモタモタすることもありますが、まだまだ現役で頑張っています。それでもOSのサポートが打ち切られたら、買い替えを考えなくてはいけません。
ここで問題となるのは、Apple Silicon搭載のMac miniはいつ登場するのかということです。Intel版最後のMac miniを買うべきか、Apple Silicon版を待つべきか。悩みどころです。ちなみに開発者向けに、Apple Silicon搭載のMac miniが提供されています。$500だそうです。
この勢いで製品版Mac miniが出ればいいのですが、結局、後回しにされそうな悪寒がします。さてどうしたものでしょう。