退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『プラチナデータ』(2013) / DNAデータをテーマにした近未来SFサスペンス映画

DVDで映画『プラチナデータ』(2013年、監督:大友啓史)を鑑賞。原作は東野圭吾の同名小説。主演は二宮和也。近未来SFサスペンス。プラチナデータ DVD スタンダード・エディション発売日: 2013/09/27メディア: DVD近未来の日本。警察庁の特殊解析研究所が究…

YouTubeの再生スピードがiPhoneでも変更できるようになった

いつの間にかYouTubeのロゴが変更されたが、いまのところユーザとしてどう変わったかわからない。と、思っていたらiOSアプリがアップデートされて、動画の再生スピードが変更できるようになった。これは待ちかねていた機能だが、nasneと組み合わせて使ってい…

藤沢里菜さんが「月刊碁ワールド」の表紙だった

囲碁の女優棋士・藤沢里菜女流本因坊が「月刊碁ワールド」の今月号の表紙だった。「女流四冠」の文字が踊る。月刊碁ワールド 2017年 09 月号 [雑誌]発売日: 2017/08/19メディア: 雑誌扇興杯を謝依旻(しぇいいみん)から奪取し、これで女流5タイトルのうち…

【映画感想】『宣戦布告』(2002) / もし北朝鮮工作員が日本に上陸したら……

映画『宣戦布告』(2002年、監督:石侍露堂)を鑑賞する。麻生幾の同名小説の映画化作品。決してメジャーな作品ではないが、いま見ておくべき映画かもしれない。敦賀半島に潜水艦が座礁し、重武装した11人の北朝鮮工作員(映画では北東人民共和国とぼかしてい…

スマホフォルダをネジ式のタイプに変更した

半年ほど前、nasneをiPhoneで見るために100均で買った三脚をスマホスタンドにして、ずっと使っていましたが、経年変化で不都合が生じました。そこでスマホを固定するフォルダ(クリップ)をネジ式のタイプに買い替えました。100均で買ったフォルダはスプリン…

【映画感想】『3月のライオン【前編】』『3月のライオン【後編】』(2017) / 無難な仕上がりだけど日本映画はこれでいいのか?

目黒シネマで『3月のライオン【前編】』『3月のライオン【後編】』(2017年、監督:大友啓史)を二本立てで見てきました。以前も『ちはやふる』前後編の同時上映を見に行きましたが、こうした企画はありがたいです。羽海野チカの人気コミック「3月のライオン」…

コミック『愛がなくても喰ってゆけます。』を読んでみた

よしながふみのコミック『愛がなくても喰ってゆけます。』を読んだ。実在の店を取り上げた食レポ形式のグルメマンガ。愛がなくても喰ってゆけます。作者:よしなが ふみ発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)よしながふみではなく「BL漫画家・Y…

【映画感想】『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2017) / マクドナルドの誕生秘話

気になっていた映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2017年、監督;ジョン・リー・ハンコック)を見てきた。原題は、ごくシンプルにThe Founderである。創業者という意味だが、世界展開しているファストフードの巨人である、マクドナルドの誕生を…

リン・ミンメイが歌う、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』の劇中歌を聞いてみた

少し前にテレビアニメ『超時空要塞マクロス』(1982-82年)を見直す機会があった。当時のアニメとしては画期的だったが、現代の鑑賞眼であらためて見てみると、作画やストーリーなどどうしてもアラが見える。自分自身の目が肥えたということもあるが、やはり作…

【映画感想】『沖田総司』(1974) / 草刈正雄みたいに濃い顔の沖田総司はいねえよ…

東京国立近代美術館フィルムセンターの《特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016》で映画『沖田総司』(1974年、監督:出目昌伸)を鑑賞。俳優としては駆け出しの草刈正雄が沖田総司に扮した異色時代劇。沖田総司 [DVD]アーティスト:真鍋理一郎東宝Amazonこれ…

Macで動く無料の囲碁ソフト「Leela」

Mac

無料・有料を問わずMac用の囲碁ソフトがないのが不満でしたが、ようやくMacでも動く囲碁ソフトを見つけました。Leelaというソフトウェアです。なんと無料。下記のサイトからダウンロードできます。 Sjeng - chess, audio and misc. software さっそくインス…

【映画感想】『人生フルーツ』(2016) / 風と雑木林と建築家夫婦の物語

少しまえにポレポレ東中野で映画『人生フルーツ』 (2016年、監督:伏原健之)を見てきた。東海テレビによるドキュメンタリー映画。今年1月からのロングラン上映とのこと。津端修一さん90歳、英子さん87歳の夫婦は名古屋市郊外のベッドタウンの片隅にある、雑…

日経コンピュータ:システム刷新でHulu見られず

以前、Huluのリニューアルにより私のMacでは動画が見られなくなり、結局解約したことを書いた。その関連記事が意外にアクセスを集めて驚いている。そうしたなか、雑誌「日経コンピュータ」(2017年7月20日号)の人気連載「動かないコンピュタ」で「システム…

【映画感想】『海難1890』(2015) / 国境を越えた真の友情を描く日本×トルコ合作映画

DVDで映画『海難1890』(2015年、監督:田中光敏)を鑑賞。1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、1985年のテヘラン邦人救出劇の二部構成。日本とトルコの友好125周年を記念して製作された日本×トルコ合作映画で、実話に基づく映画である。海難1890 [Blu-…

『ビブリア古書堂の事件手帖』読了しました

積ん読になっていた三上延によるライトミステリ小説『ビブリア古書堂の事件手帖』(全7巻)を読み終えました。北鎌倉で古書店を営む栞子が、客が持ち込む古書にまつわる謎の解いていくミステリー小説です。ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人た…

【映画感想】『愛と誠』(1974) / 早乙女愛が役名を芸名にして映画デビューしたアイドル映画

東京国立近代美術館フィルムセンターの《特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016》で映画『愛と誠』(1974年、監督:山根成之)を鑑賞。少年マガジンに連載された、梶原一騎原作・ながやす巧作画による人気劇画の実写映画化。あの頃映画 「愛と誠」 [DVD]発売…

Amazonプライム・ビデオで「ガンダム祭」やってるよ!

先日、9月2日から劇場公開される『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』の冒頭11分映像が公開されました。それに関連するプロモーションの一環でしょうか、Amazonプライム・ビデオで「ガンダム祭」が展開されています。めぼしいところでは、「機動…

【映画感想】『陸軍残虐物語』(1963) / 白黒映画でよかったなぁ

新文芸坐の《日本国憲法施行70周年記念 映画を通して反戦と平和を希求する映画祭》で映画『陸軍残虐物語』(1963年、監督:佐藤純彌)を鑑賞。佐藤純彌監督のデビュー作。白黒映画。陸軍残虐物語 [DVD]三国連太郎Amazon昭和19年、補充兵として召集された冴え…

【映画感想】『軍旗はためく下に』(1972) / 軍隊の真実を描く強烈な反戦映画

新文芸坐の《日本国憲法施行70周年記念 映画を通して反戦と平和を希求する映画祭》で映画『軍旗はためく下(もと)に』(1972年、監督:深作欣二)を鑑賞。原作は結城雅治の直木賞受賞作、脚本は新藤兼人。昭和27年戦没者遺族援護法が施行されたが、「敵前逃…

コミック『ベルサイユのばら』(第13巻)を読んでみた

2014年、少女マンガの金字塔『ベルサイユのばら』の連載が終了してから40年の時を経て、エピソード編と銘打った新作の短篇集(第11巻)が発表されて話題になりました。本書はこのエピソード編の3冊目となります。ベルサイユのばら 13 (マーガレットコミック…

【映画感想】『図書館戦争-THE LAST MISSION-』(2015) / 新米隊員と鬼教官の恋のゆくえは…

有川浩の小説『図書館戦争』シリーズを原作とする、映画第2作『図書館戦争-THE LAST MISSION-』(2015年、監督:佐藤信介)を鑑賞。主演は岡田准一と榮倉奈々。以前、まちがってテレビドラマ『図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ』を借りてきて失敗したので…

藤原竜也主演のテレビドラマ「聖の青春」が結構よかった

夭逝した将棋棋士・村山聖を題材にした大崎善生の小説『聖の青春』(2000年)は、昨年松山ケンイチ主演で映画化されて注目を集めた。私も公開時に映画館まで足を運んで鑑賞した。この作品は、映画よりずっと前に藤原竜也主演によりテレビドラマとして映像化さ…

「Google、女性差別発言の社員を解雇」で思ったこと

ハイテク業界でエンジニアや管理職に女性が少ないのは差別ではなく、男女間の生物学上の違いによるとする社内文書を作成したソフトウェアエンジニアのジェームズ・ダモア氏が解雇された。この話題は、男性優位のシリコンバレーにおける女性の地位をめぐる議…

森永奈緒美が歌う「アニーにおまかせ」の破壊力

先日『宇宙刑事シャイダーNEXT GENERATION』 (2014年)を見てから、宇宙刑事シリーズを追いかけてきたが、面白いCDを見つけた。「宇宙刑事シリーズ ソングコレクション~FOR NEXT GENERATION~」という、新しい宇宙刑事シリーズの主題歌のほか、1980年代に放送…

【映画感想】『忍者秘帖 梟の城』(1963) / 工藤栄一監督のスタイリッシュな忍者映画

DVDで映画『忍者秘帖 梟の城』(1963年、監督:工藤栄一)を鑑賞。司馬遼太郎の直木賞受賞作『梟の城』の映像化作品。主演は大友柳太朗。ちなみに1999年に篠田正浩監督により再び映像化されている。忍者秘帖 梟の城 [DVD]大友柳太朗Amazon伊賀忍者・葛籠重蔵…

「気がつけば移民国家」を読んで

少し前の雑誌「Wedge」の特集「気がつけば移民国家」を読んだ。「中途半端な外国人受け入れを正せ」というサブタイトルがついている。Wedge (ウェッジ) 2017年 6月号 [雑誌]作者:Wedge編集部発売日: 2017/05/20メディア: Kindle版日本政府の方針は「移民は受…

【映画感想】『TIME/タイム』(2011) / 「時は金なり」が現実になったSF映画

映画『TIME/タイム』(2011年、監督: アンドリュー・ニコル)をようやく鑑賞した。公開時、映画館で予告編を見て設定が面白そうと思ったが、結局上映館が少なく見逃したSF映画である。わかりにく邦題だが、原題は In Time である。TIME/タイム [Blu-ray]出版…

「ブラックジャックによろちんこ」のまま放置が続いてる件

先週Kindle Paperwhite を導入してまずやってみたかったのは、この端末でマンガを長時間読むことだった。E-Ink端末でマンガを長時間読書するとどうなるか試してみようと思っていた。当然読むのはマンガなら何でもいいというわけではない。つまらない作品はゴ…

【映画感想】『千利休 本覺坊遺文』(1989) / 映像美は素晴らしいが三船が利休なのは謎

新文芸坐の《没後10年 巨匠・熊井啓》という熊井啓監督特集で映画『千利休 本覺坊遺文』(1989年)を鑑賞。井上靖晩年の小説『本覺坊遺文』の映画化作品。製作は西友でセゾン文化の残滓が感じられる。千利休 本覺坊遺文 [DVD]奥田瑛二Amazon千利休(三船敏郎)…

【映画感想】『お吟さま』(1978) / 熊井啓監督初めての時代劇

新文芸坐の《没後10年 巨匠・熊井啓》という熊井啓監督特集で映画『お吟さま』(1978年)を鑑賞。原作は今東光による直木賞受賞作の同名小説。熊井初めての時代劇映画。千利休(志村喬)の娘・お吟(中野良子)の胸には、堺の豪商に嫁いだ後も、初恋のキリシタ…