退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

森永奈緒美が歌う「アニーにおまかせ」の破壊力

先日『宇宙刑事シャイダーNEXT GENERATION』 (2014年)を見てから、宇宙刑事シリーズを追いかけてきたが、面白いCDを見つけた。

宇宙刑事シリーズ ソングコレクション~FOR NEXT GENERATION~」という、新しい宇宙刑事シリーズの主題歌のほか、1980年代に放送された宇宙刑事シリーズの全主題歌・挿入歌を、巨匠・渡辺宙明の監修の下でオリジナルテープからリミックして収録した企画盤。

このCDでは「ニュー・ミックス」という用語が使われているが、リーフレットを読むかぎり通常のリミックスのようだ。ファンの人は既に原曲を持っていると思うが、リミックスの効果は絶大でこれまでの音源とははっきりと違いがわかる。いい仕事してますね。

通して聞いてみて印象に残ったのは、『宇宙刑事シャイダー』(1984-85年)の挿入歌で、アニーこと森永奈緒美が歌う「アニーにおまかせ」(作詞:澤井信一郎 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:田中公平)である。作家たちが無駄に豪華なのもスゴい。一度聞いてほしい名曲(?)である。

森永は歌が本業でないのでお世辞にも上手いとは言えないのは仕方ない……。三井比佐子の「月曜日はシックシック(SICK SICK)」ほどではないが、破壊力のある歌唱が強い印象を残す。今回のリミックスでそれが強調されたようにも思える。

この「アニーにおまかせ」という曲名は、第11話のサブタイトルにそのまま使われていて、アニーの活躍をフィーチャーした「アニー回」になっている。主演の円谷浩がアクション俳優でなかったこともあり、森永がアクションパートを担うことが多く、この回のほかにもいわゆる「アニー回」が用意され、大きいお友達を魅了した。

宇宙刑事シャイダー VOL.6 [DVD]

ちなみに森永奈緒美メタルヒーローシリーズ 『時空戦士スピルバン 』(1986-87年)にも出演し、挿入歌「かなしみのヘレン」を歌っている。こちらはバラード調のメローな楽曲だが、歌のレッスンを受けたのか歌唱力がアップしている。なお、この楽曲は下のCDに収録されている。