退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

富野由悠季作詞のアニメ「ザブングル」の挿入歌を聴いてみた

小谷野敦が、少し前に雑誌「中央公論」の連載「音楽には物語がある」で、アニメ「戦闘メカ ザブングル」の挿入歌に言及していた。そこで懐かしさもあり聴いてみた。音源はサンライズのロボットアニメの音楽を集めた下記のCD。

サンライズ ロボットアニメ大鑑

サンライズ ロボットアニメ大鑑

テレビアニメ「戦闘メカ ザブングル」は、1982年から1983年にかけて放送された日本サンライズ制作の異色のロボットアニメ。富野由悠季が監督を務めていた。

第1話 命をかけて生きてます
第8話 ミスにはミスがない

このアニメのオープニングテーマ「疾風ザブングル」とエンディングテーマ「乾いた大地」も井荻麟名義で富野が作曲しているが、同じく富野が作詞している挿入歌の「HEY YOU」と「わすれ草」がちょっといい。ちなみに歌唱はMIO(現・MIQ)である。ぜひ一度聴いてみてほしい。

小谷野は富野由悠季は文学青年的なところがある、と書いていたが、そのとおりで作詞ばかりでなくガンダムシリーズの小説も書いている。私も来年5月に公開予定の劇場アニメ『閃光のハサウェイ』の原作小説(厳密はちがうらしい)読んだことがあるが、かなり読みにくくて閉口した記憶がある。かなり昔のことだ。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 文庫 1-3巻セット (角川文庫―スニーカー文庫) (角川スニーカー文庫)

また富野由悠季は記念すべきファースト・ガンダムのオープニングテーマ「翔べ! ガンダム」も作詞している。この歌詞のなかに「銀河に向かって 翔べよ ガンダム」という一節がある。

ガンダムは銀河なんかに行かないのに作詞家がバカなのか?」と友だちと話していたことがある。後で作詞が御大本人だと知って驚いたが、歌詞がテキトーすぎるだろうとも思ったものだ。玩具メーカーを煙に巻く作戦のひとつだったのだろうか。

超合金魂 GX-28戦闘メカ ザブングル