退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

Appleのオーバーイヤー・ヘッドホン「AirPods Max」が発表されたワケだが…

Appleが新しいオーバーイヤー・ヘッドホン「AirPods Max」を発表した。以前から開発中といううわさがあったが、クリスマス商戦ぎりぎりでの市場投入となった。

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デザインはカッコよくね?

ネットではボロカスに言われていたが、私はデザインがモダンでカッコいいと思った。Bang & Olufsenあたりの北欧のオーディオベンダーが出したと聞いても納得しそうなデザインである。

とくにヘッドバンドの伸縮調整する機構はコストが掛かっていそうでかっこいい。まあそんなところにカネをかけなくてもいいとも思うが、Appleだから製品イメージ優先なのだろう。

しかし、せっかくのデザインなのにカバーを装着した図がマヌケである。このようなワイヤレスヘッドホンは持ち運ぶものなのに、なぜ全体を収めるハードケースではなく、ヘッドホンユニットやハウジングを覆うだけのカバーなのだろう。しかも折りたためないので、持ち運びにくそうな製品である。実用面でこれでいいのか大いに疑問である。

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価格設定はかなり高い気がするけど?

価格は61,800円(税抜)。結構なプライスではあるが、オーディオ好きの視点からは、この価格帯のヘッドホンは別にめずらしくない。

しかし「AirPods Max」は所詮ガジェットであり、オーディオ向けとは言えない。2年程度でバッテリーの寿命が尽きて、そろそろ交換しようかどうか悩んでいるうちに製品寿命が尽きるるというところだろうか。ガジェットとしてはかなり高価な買い物に思える。有線ヘッドホンならば丁寧に扱ってイヤパッドなどの消耗品を定期的に交換すれば、10年ぐらいは使える。

HomePodの二の舞じゃない?

AirPods Max」を見て、鳴り物入りAppleが発売したワイヤレススピーカー「HomePod」の二の舞じゃない?」というデジャヴを感じた。

AirPods Max」は元々バカ売れするような製品ではないだろうが、予想以上にコケる可能性は高いような気がする。これは売れない。値段が値段だけにだれが買うのかさっぱりわからない。

Beatsブランドとの関係は?

AirPods Max」はAppleブランドで登場したが、Beatsブランドはどうなるのだろうか。この「AirPods Max」は直接Beatsの商品ラインナップと競合するわけではないが、今後どのように棲み分けていくのだろうか。そろそろBeatsを切り捨てることも考えているのかもしれない。

買う人はどんな人だろう

これをすぐに買うのは、 「真のApple信者」か「レビュー動画で一儲けを目論むYouTuber」ぐらいだろう。

私はヘッドホンを買ったばかりということもあるが、もちろん買わない。この価格帯のヘッドホンを買う余裕があるならば、ShureやGRADOの有線ヘッドホンがほしいし、いまなら気分的にゼンハイザーの「HD660S」を買うだろう。

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 【国内正規品】 HD 660 S

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  • 発売日: 2019/10/01
  • メディア: エレクトロニクス