退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『座頭市地獄旅』(1965) / 座頭市 vs 浪人を描くシリーズ第12作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市地獄旅』(1965年)を鑑賞。勝新太郎の代表作、座頭市シリーズの第12作。監督は当日併映の第1作と同じ三隅研次。座頭市地獄旅 [DVD]勝新太郎Amazon時代劇の巨匠・伊藤大輔を脚本に迎えた本作は、第1作…

【映画感想】『座頭市物語』(1962) / 勝新太郎生涯の当たり役・座頭市の記念すべき第1作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市物語』(1962年、監督:三隅研次)を鑑賞。白黒映画。主演は勝新太郎。座頭市物語 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る以後26本も…

BS時代劇「薄桜記」を見終わりました

再放送されていたBS時代劇「薄桜記」(全11話)を見た。初回放送は2012年。原作は五味康祐の同名時代小説、脚本はジェームス三木。主演は山本耕史。NHK VIDEO 薄桜記 ブルーレイBOX [Blu-ray]山本耕史Amazon旗本にして将来を嘱望されていた剣豪・丹下典膳(山…

【読書感想】筒井冨美『女医問題ぶった斬り! 女性減点入試の真犯人』(光文社新書、2019年)

「女医」をキーワードに医療現場の問題に切り込んだ一冊。知らない世界を見るという点から面白く読んだ。女医問題ぶった斬り! 女性減点入試の真犯人 (光文社新書)作者: 筒井冨美出版社/メーカー: 光文社発売日: 2019/06/18メディア: 新書この商品を含むブロ…

【悲報】新文芸坐、料金値上げ

最近、消費増税が控えているせいか、いろいろなモノが値上がりしていますが、池袋にある名画座「新文芸坐」でも料金改定が発表されました。 http://www.shin-bungeiza.com/topics/2782 先日、9月から料金改定しますというお知らせが掲示されましたが、具体的…

【映画感想】『竜馬を斬った男』(1987) / 萩原健一の役への思い入れが伝わる傑作

先月、萩原健一の追悼番組としてBSで放送された映画『竜馬を斬った男』(1987年、監督:山下耕作)を録画で鑑賞する。早乙女貢の短編小説の映画化作品。竜馬を斬った男 (集英社文庫)作者:早乙女 貢集英社Amazon坂本龍馬を斬ったの人物が誰かすぐに答えられる人…

高畑勲展 @東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で開催中の「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」を見てきました。さいわい混雑もなく比較的ゆったりと見ることができました。順路の最初に、高畑勲の業績と業界や社会の動きをまとめて年表がありました。年表は時代を遡るかたち…

【映画感想】『原子力戦争 Lost Love』(1978) / フクイチの原発事故を経験したあとに見て何を思うか

神保町シアターの《にっぽんのアツい男たち2 ~無鉄砲野郎の美学》で映画『原子力戦争 Lost Love』(1978年、監督:黒木和雄)を鑑賞。田原総一朗のドキュメント・ノベルを原作にして映画化された社会派サスペンス。原子力戦争 [DVD]原田芳雄Amazon東北のとあ…

「韓国、まさかのGSOMIA破棄」に思う

韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めて、日本に正式に通知した。このことによりに日米韓の安全保障体制に亀裂が生じることになった。ついに韓国は一線を超えてしまった。今月、日本政府が韓国をホワイト国リストから除外して輸出規制を…

次期・星組トップスター礼真琴が文春砲に被弾!

宝塚歌劇団の次期星組トップスター・礼真琴(れい・まこと)に文春砲が直撃しました。8月21日発売の「週刊文春」でプライベート写真の流出が報じられていまます。週刊文春 2019年 8/29 号 [雑誌]文藝春秋Amazon『宝塚次期トップスターを襲ったビキニギャル写…

【映画感想】『疾風ロンド』(2016) / ミステリーなのか、それともコメディなのか

ジャケットに惹かれて、DVDで映画『疾風ロンド』(2016年、監督:吉田照幸)を鑑賞する。原作は東野圭吾の同名小説、主演は阿部寛。疾風ロンド [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2017/06/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (3件) を…

torneとnasneの開発者のインタビュー記事が面白かった!

以前、別の記事に書いたが、最近のショックだったガジェット系のニュースは「nasne終了のお知らせ」である。「ん、torneやnasneって何?」という人は、ぜひググってください。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ネットワークレコーダー「n…

【映画感想】『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018) / 日本版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というキャッチコピーだが、ちょっとちがう

DVDで映画『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018年、監督・脚本:太田隆文)を鑑賞。まったくノーマークの映画だったが、日本版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というフレーズに惹かれて手に取る。主演は鈴木杏。明日にかける橋 1989年の想い出 [DVD]…

Bose Home Speaker 300に触ってきました

先日発表されたBOSEのスマートスピーカー「BOSE Home Speaker 300」が展示されていたので触ってきました。Bose初のスマートスピーカーとして昨年市場に投入された「BOSE Home Speaker 500」の弟分です。「500」を小型にして、ディスプレイを省略したようなデ…

BS時代劇「新選組血風録」(2011年)がよかった

撮りためた録画番組を消化するなか、先日再放送されていたBS時代劇「新選組血風録」(全12回)を鑑賞。原作は司馬遼太郎の短編小説集。主演は永井大。これが意外よかった。新選組血風録 DVD-BOX1【DVD】永井大Amazon新選組血風録 DVD-BOX2<完>【DVD】永井大A…

【映画感想】『青春の蹉跌』(1974) / 70年代後半の閉塞感を切り取った奇跡の映画。さよならショーケン

国立映画アーカイブの《逝ける映画人を偲んで2017-2018》という恒例の追悼企画で、映画『青春の蹉跌』(1974年、監督:神代辰巳)を鑑賞する。先日の新文芸坐で行われた萩原健一追悼企画では上映されなかったので足を運んでみた。原作は石川達三の同名小説。《…

【読書感想】古市憲寿『平成くん、さようなら』(文藝春秋、2018年)

古市憲寿の初小説にして、芥川賞候補になった話題作。改元される前に読みたかったが、令和になったお盆休みにようやく読み始める。平成くん、さようなら作者: 古市憲寿出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/11/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1…

【映画感想】『ちいさな独裁者』(2018) / ドイツ軍の脱走兵が実際に引き起こした珍事件

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『ちいさな独裁者』(2018年、脚本・監督:ロベルト・シュヴェンケ)を鑑賞。併映の『バイス』が目当てだったが、この映画も予告編を見て気になっていた作品だった。ド…

【映画感想】『バイス』(2018) / ディック・チェイニーの伝記映画

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『バイス』(2018年、脚本・監督:アダム・マッケイ)を鑑賞。ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、史上最強の権力を手にした副大統領と言われたディック・チェ…

NHK総合の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」が終わったワケだが……。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」(全13話)の放送が終了しました。【いよいよ最終回!】機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星第13話「一年戦争」脱出したレビル将軍が乗る連邦艦と遭遇したシャアは、政治ショーの匂いを嗅ぎ取りその艦…

Spotifyで聞くQlairのコンプリートアルバム

先日、深夜ラジオで流れていたQlairの「思い出のアルバム」という楽曲を聞いた。Qlairとは懐かしい。Qlairといえば、「瞳いっぱいの夏」だろうと思ったが選曲がしぶい。Qlairとは、1990年代前半に乙女塾からデビューした活躍した三人組のアイドルグループ。…

【映画感想】『激動の昭和史 軍閥』(1970) / 小林桂樹が演じる東條英機

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 軍閥』(1970年、監督:堀川弘通)を見てきた。「東宝8.15シリーズ」の第4作。激動の昭和史 軍閥 [東宝DVD名作セレクション]出版社/メー…

【映画感想】『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971) / 岡本喜八監督が描いた沖縄戦

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971年、監督:岡本喜八)を見てきた。好きな映画のひとつ。何年かに一度みたくなる映画である。激動の昭和史 沖縄決戦 Blu…

小泉進次郎、滝川クリステル結婚で驚いたこと3つ

8月7日に小泉進次郎衆議院議員とフリーアナウンサーの滝川クリステルさんが突如結婚を発表した。私は駅のホームでニュースアプリの通知でこのニュースを知って驚いた。突然の結婚発表だったが、3つほど驚いたことを挙げてみる。とにかく異例づくしでツッコ…

さよなら、ニコニコ本社

いつも池袋駅から新文芸坐に向かうとき池袋PARCO別館「P'PARCO」前を通るのですが、おなじみのニコニコ本社の大きなディスプレイがなくなっていました。ニュースで7月末で営業終了することは知っていましたが、実際に景色が変わると寂しいものです。www.itme…

【読書感想】川島蓉子・糸井重里『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP、2018年)

糸井重里さんが率いる「ほぼ日」の経営について、糸井さん自身が語ったインタビュー本。私自身が今春から「ほぼ日手帳 weeks」を使い始めたこともあり読んでみた。すいません、ほぼ日の経営。作者: 川島蓉子,糸井重里出版社/メーカー: 日経BP発売日: 2018/10…

【映画感想】『アルキメデスの大戦』(2019) / 数学で戦争を止めようとした男の物語

近くのシネコンで映画『アルキメデスの大戦』(2019年、監督・脚本:山崎貴)を見てきた。原作は三田紀房の原作コミック。映画化されると聞いたときから原作ファンとしては気になっていた映画だが、コミック原作の実写化映画はリスクが高いのでどうしようかと…

デビュー50周年記念「萩尾望都 ポーの一族展」 @松屋銀座

松屋銀座で開催中の「萩尾望都 ポーの一族展」に行ってきました。原画展ファンには見逃せない展覧会です。すごい混雑でした(汗)。萩尾望都の代表作「ポーの一族」は、バンパネラ(吸血鬼)の一族に加えられ、少年の姿のまま永遠の旅を続ける主人公・エドガ…

【映画感想】『旅のおわり世界のはじまり』(2019) / 前田敦子x黒沢清監督の不思議な映画

少し前に映画『旅のおわり世界のはじまり』(2019年、脚本・監督:黒沢清)を見てきました。上映規模が小さいせいか、いつものシネコンでは上映がなかったので、出先にあったミニシアターで鑑賞。ヒットさせなければという重圧も少ないのだろうか、いい意味で…

日本政府、韓国を「ホワイト国」から除外したが、これからどうなるのか?

日本政府は、2日、貿易管理上の優遇措置を受けられる「ホワイト国」のリストから、韓国を除外する政令改正を閣議決定した。政令は7日に公布され、28日に施行される。韓国には、これまでの半導体材料3品目に加えて、多くの品目に輸出規制が課せられる。先ほ…