退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『その人は女教師』(1970) / 学生運動を背景した高校生と女教師の悲恋物語

新文芸坐の《「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」刊行記念 清純、華麗、妖艶 デビュー60年 女優・岩下志麻 さまざまな貌で魅せる》という企画で、映画『その人は女教師』(1970年、監督: 出目昌伸)を鑑賞。松竹の岩下志麻が主演している東宝映画。今回の岩…

【映画感想】『七つの顔の女』(1969) / 岩下志麻の七変化モノだけど

新文芸坐の《「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」刊行記念 清純、華麗、妖艶 デビュー60年 女優・岩下志麻 さまざまな貌で魅せる》という企画で、映画『七つの顔の女』(1969年、監督: 前田陽一)を鑑賞。仲間を集めて不正蓄財した大企業の金庫から大金を盗…

いつの間にかコミック「プリニウス」が連載が再開されていた

昨年、新潮社の雑誌『新潮45』が休刊した。同誌18年8月号の自民党・杉田水脈衆議院議員による「『LGBT』支援の度が過ぎる」という寄稿文の炎上が契機になって自滅した格好だ。名門出版社の新潮社の雑誌にしては無様な末路だったし、一読者としてもとても残念…

【映画感想】『遊星からの物体X』(1982) / SFホラー映画の新古典

新文芸坐のレイトショーで映画『遊星からの物体X』(1982年、監督: ジョン・カーペンター)を鑑賞。原題はシンプルにThe Thingだが、面白い邦題がついている。アメリカの南極基地に現れたエイリアンとそれに立ち向かう隊員たちを描く。カート・ラッセル主演。…

【悲報】QBハウス値上げ(1080円→1200円)

週末、ヘアカット専門店「QBハウス」で散髪してもらいました。順番を待っている間、値上げのお知らせが掲示を見つけました。QBハウスのサイトにも「価格改定に関するお知らせ」(PDFファイル)があります。2月1日から、現在のカット料金1080円(税込)は、1200…

【映画感想】『宴』(1967) / 二・二六事件を背景にした悲恋メロドラマ

新文芸坐の《「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」刊行記念 清純、華麗、妖艶 デビュー60年 女優・岩下志麻 さまざまな貌で魅せる》という企画で、映画『宴』(1969年、監督: 五所平之助)を鑑賞。二・二六事件を背景にした松竹メロドラマ。宴 [VHS]松竹Amaz…

【映画感想】『婉という女』(1971) / 40年におよぶ幽閉生活を描いた力作

新文芸坐の《「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」刊行記念 清純、華麗、妖艶 デビュー60年 女優・岩下志麻 さまざまな貌で魅せる》という企画で、映画『婉(えん)という女』(1971年、監督: 今井正)を鑑賞。原作は大原富枝の同名小説。江戸時代を舞台にして…

【読書感想】今野浩『工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記』(青土社、2017年)

東京工業大学を定年になったヒラノ教授の再就職先は中央大学理工学部。教授にとって初めての私立大学である中大で過ごした10年間の奮闘ぶりを綴ったエッセイ。工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記作者: 今野浩出版社/メーカー: 青土社発売日: 2017/03/23メディ…

防衛省が韓国軍レーダー照射問題の事実認定を諦めたことに驚いた件

2018年12月20日、能登半島沖において、警戒監視中の海上自衛隊P-1哨戒機が、韓国海軍駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた事案は、年を越えても解決の兆しを見せていなかった。しかし、21日、防衛省はこの事案について最終見解を出したので驚いた。問題…

【映画感想】『地球に落ちて来た男』(1976) / デビッド・ボウイ初主演作

新文芸坐の《追悼 ニコラス・ローグ》で映画『地球に落ちて来た男』(1971年)を鑑賞。一日限りのニコラス・ローグ追悼上映。監督の代表作のひとつ。地球に落ちて来た男 [Blu-ray]出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2015/0…

【映画感想】『WALKABOUT 美しき冒険旅行』(1971) / オーストラリアの大自然なかの残酷美

新文芸坐の《追悼 ニコラス・ローグ》で映画『WALKABOUT 美しき冒険旅行』(1971年)を鑑賞。一日限りのニコラス・ローグ追悼上映。併映は代表作『地球に落ちて来た男』だった。美しき冒険旅行≪HDニューマスター版≫ [Blu-ray]ジェニー・アガターAmazonオースト…

【読書感想】芹澤健介『コンビニ外国人』(新潮新書、2018年)

数年前からコンビニで働く外国人店員が目立つようになり、どんどん増えていると感じている人も多いのではないか。彼らはどこから来て、ふだんは何をしているのかという疑問に答えてくれる一冊。コンビニ外国人 (新潮新書)作者: 芹澤健介出版社/メーカー: 新…

企画展「ルーベンス展―バロックの誕生」 @国立西洋美術館

国立西洋美術館でルーベンス展を見てきました。むちゃくちゃな混雑ぶりで疲れました。ルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577-1640)は17世紀を中心に活躍したバロック期を代表するフランドルの画家です。アニメ『フランダースの犬』の最終回で、ノートルダム大…

【映画感想】『存在の耐えられない軽さ』(1988) / プラハの春の動乱に翻弄される三角関係

DVDで映画『存在の耐えられない軽さ』(1988年、監督: フィリップ・カウフマン)を鑑賞する。ミラン・クンデラの同名小説の映画化。存在の耐えられない軽さ [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [DVD]ダニエル・デイ・ルイス ダニエル・デイ・ルイスAmazon…

Spotifyで『星くず兄弟の伝説』と再会しました

音楽誌『レコード・コレクターズ』(2018年9月号)の特集「シティポップ アイドル/俳優編」を手元において、Spotifyで記事にある楽曲をさがしながら聞いていました。レコード・コレクターズ 2018年 9月号出版社/メーカー: ミュージック・マガジン発売日: 2018/…

【映画感想】『愛のお荷物』(1955) / 人口爆発を風刺した時代の喜劇映画

テアトル新宿の《喜劇の鬼才・川島雄三 生誕100周年記念特集上映》で、映画『愛のお荷物』(1955年)を鑑賞する。戦後のベビーブームに湧く社会を風刺した、川島監督の才気がほとばしる明るい喜劇映画。監督自身は意識的に子どもをつくらなかったときくが、ど…

Dockの表示位置の問題

Mac

先日、Macのディスプレイをリプレースしました。新しいディスプレイにも慣れてきたところですが、Dockをどうしようかなと試行錯誤を重ねていました。「Dock」とは、macOSのデスクトップに用意されている特徴的なGUIのひとつ。日常的に使うアプリケーションや…

テレビドラマ『気まぐれ本格派』の最終回見たよ

年末年始に録画した番組を消化中。石立鉄男・ユニオン映画シリーズの第7作『気まぐれ本格派』(全38話)の最終回を見た。1977年から1978年にかけて日本テレビ系で放送された石立鉄男主演のテレビドラマ。シリーズ最終作。さすがにリアルタイムでは見てないが、…

里見浩太朗主演の年末時代劇スペシャル「忠臣蔵」が濃かった

年末年始に録画した番組を消化中。そのなかの時代劇スペシャル「忠臣蔵」を鑑賞。1985年の年末に放送された日本テレビ年末時代劇スペシャルの第1作。前篇「君、怒りもて 往生を遂ぐ」、後篇「我、一死もて 大義に生く」の二部構成。忠臣蔵 [DVD]里見浩太朗Am…

Macでnasneを見る方法(StationTV Link)

Mac

Mac miniのモニタをDisplayPort接続に変更したので、やっとHDCP対応ディプレイになりました。そこで「Macでnasneを見る」ことに挑戦してみました。 StationTV Linkの一択は変わらず 以前よりMacで見たいと思っていましたが、 私のディスプレイがHDCP対応でな…

Macのディスプレイを買い替えました (DELL P2217H)

Mac

長年使ってきたDELL 2007FPという古いディスプレイがついに寿命を迎えました。新年早々忙しいなぁと思いながら、とりいそぎ新しくディスプレイを購入して交換しました。以下、そのときのことをメモしておきます。 ディスプレイの突然死からはじまった 少し前…

【映画感想】『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001) / 平成ガメラ3部作の金子修介監督が撮ったゴジラ映画

新文芸坐のオールナイト《新春新文芸坐バラゴンまつり+1》で、映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年、監督: 金子修介)を鑑賞。平成ガメラ3部作の金子監督がゴジラ映画を撮ったことで話題になった。シリーズ第25作。ゴジラ モスラ キン…

【映画感想】『怪獣総進撃』(1968) / 怪獣たちがジュラシックパークに大集合だ!

新文芸坐のオールナイト《新春新文芸坐バラゴンまつり+1》で、映画『怪獣総進撃』(1968年、監督: 本多猪四郎)を鑑賞。怪獣ブームに翳りが見えていたころのゴジラシリーズ第9作。企画当初は『怪獣忠臣蔵』という仮題がついていたという珍作。怪獣総進撃 【60…

【映画感想】『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966) / 自衛隊ががんばっています

新文芸坐のオールナイト《新春新文芸坐バラゴンまつり+1》で、映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年、監督: 本多猪四郎)を鑑賞。バラゴン特集だったが、この映画にはバラゴンは登場しない。前作『フランケンシュタイン対地底怪獣』の…

【映画感想】『フランケンシュタイン対地底怪獣〈バラゴン〉』(1965) / 日本特撮映画の記念碑的作品

新文芸坐のオールナイト《新春新文芸坐バラゴンまつり+1》で『フランケンシュタイン対地底怪獣〈バラゴン〉』を見てきました。東宝特撮の異色作。ウルトラマンの原型とも言われている作品です。フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) Blu-ray出版社/メ…

バラゴンまつり@新文芸坐

新文芸坐でオールナイト「新春新文芸坐バラゴンまつり+1」を見てきました。怪獣映画は映画館で見るに限る。年明け最初の映画館での映画鑑賞でした。 地底怪獣バラゴンのようなマイナーな怪獣が特集されるのは、新文芸坐のオールナイトならでの企画です。上…

コミック「愛と誠」読みおわりました

去年から少しずつ読んでいたコミック「愛と誠」を読み終わりました。文庫版(全10巻)です。原作・梶原一騎と作画・ながやす巧のコンビで描かれた少年漫画の傑作。1973年から週刊少年マガジンで連載されました。 今回読み直そうと思ったのは、昨年の西城秀樹…

神田明神に初詣

初詣に神田明神まで行ってきました。正式名称は「神田神社」です。 大混雑。さすが有名な「神田祭」を行う神社です。参拝客が道路にまで溢れるほどです。 今回は秋葉原方面からアプローチして長い階段を登って神社までたどり着きました。参拝後、帰りは聖橋…

【読書感想】伊藤祐靖 『自衛隊失格/私が「特殊部隊」を去った理由』(新潮社、2018年)

イージス艦「みょうこう」航海長として北朝鮮の工作船を追跡したことをきっかけに、自衛隊初の特殊部隊創設に関わった元・海上自衛隊幹部が描く自衛隊のリアル。自衛隊失格:私が「特殊部隊」を去った理由作者: 伊藤祐靖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/…

「Apple Storeの初売り 2019」は空振りだった

昨年Apple Storeの初売りで買い物をしたからか、Appleから初売りの案内が届きました。気になっているモノがセールになるかと期待大。でも初売りの内容は1月2日当日になるまでわかりません。当日、Apple Storeアプリですかさずチェック。しかし欲しいモノは初…