退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『ボクサー』(1977) / 寺山修司と菅原文太のコラボによるボクシング映画の秀作

新文芸坐の《追悼 菅原文太 永遠(とわ)に輝け一番星》で映画『ボクサー』(1977年、監督:寺山修司)を鑑賞。菅原文太の追悼上映企画のなかの1本。東映からの依頼で撮った、寺山修司唯一のメジャー映画。寺山・文太の異色コラボが紡ぎだすボクシング映画の秀…

連載終了から40年余! 新作エピソードを収録したコミック「ベルサイユのばら」(第11巻)を読んでみた

少女マンガの金字塔「ベルサイユのばら」の連載が終了したのは1973年。それから40年を経て昨年新作エピソード編が発表されました。アンドレ、ジェローデル、フェルゼン、アラン…オスカルを巡る人々のその後や、知られざる過去を描いた短篇集です。ベルサイユ…

朝ドラ『マッサン』が終了しました

28日、NHK連続テレビ小説『マッサン』が最終回を迎えた。これまでの朝ドラでは女性の半生を描くことが多かったが、今回は主人公が男性という異色作。 ストーリーは次のとおり。大正時代、ウィスキー造りに魅入られた広島の造り酒屋の息子・亀山政春(玉山鉄…

テレビアニメ『寄生獣 セイの格率』を見終わりました。平野綾がいいね!

日本テレビで放送されていたテレビアニメ『寄生獣 セイの格率』(全24話)が終了した。2クールにわたり十分に楽しませてもらいました。原作は岩明均のコミック『寄生獣』で、アニメと同じタイミングで実写映画も製作されている。原作が最初に「アフタヌーン…

「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」 @世田谷文学館

世田谷文学館で開催中の「岡崎京子展」を見てきました。ズバリ必見です。岡崎京子さんは1980〜1990年代を象徴する、都市に生きる少女の日常、バブル期の女性の欲望や不安を描くのを得意にしていたマンガ家です。来場客はやはり女性客が多いですね。岡崎さん…

NHK語学番組「テレビで中国語」の生徒役に壇蜜か!?

週末、来年度のNHK語学番組を紹介する「放送90年!もっと届け、ゴガクのこと」という番組を見ました。生放送。司会は壇蜜と青井実アナウンサー。二人の身長差がすごかった。 最初「えっ、なんで壇蜜が出てるの?」と思いましたが、4月期からEテレの語学番組…

Zガンダムの第14話「アムロ再び」がよかった

先日、アニメ『機動戦士Zガンダム』の第14話「アムロ再び」を見ました。現在、TOKYO MXでは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』の公開を記念して、『機動戦士ガンダム』『機動戦士Zガンダム』から「シャア・アズナブル」が活躍する放送回…

【映画感想】『TO THE FUTURE』(2008) / こどもをテーマにした井筒和幸監督の短編映画

東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)の《自選シリーズ 現代日本の映画監督3 井筒和幸》で短編映画『TO THE FUTURE』(2008年)を鑑賞。『みゆき』(1983年)と同時上映。Theショートフィルムズ [DVD]小泉今日子Amazon本作は個性豊かな生徒たちが集まる小学…

【訃報】リー・クアンユー氏死去

シンガポールの「建国の父」として知られる、リー・クアンユー元首相(Lee Kuan Yew)の訃報が届きました。91歳でした。www.cnn.co.jp彼の功績は自国の経済的発展を最優先し、世界でも稀な都市国家として経済大国の地位を築いたことでしょう。その一方で民主政…

【映画感想】『みゆき』(1983) / あだち充のコミックの実写映画化 すわっ、井筒和幸監督の黒歴史か!?

東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)の《自選シリーズ 現代日本の映画監督3 井筒和幸》で映画『みゆき』(1983年)を鑑賞しました。あだち充の同名コミックの実写版。この映画は以前見たとき、制約の多いアイドル映画だということも差し引いても、「これ…

ThinkPad X250を触ってきた

量販店でThinkPad X250を触ってきました。以前、ThinkPad X1 Carbonをチェックに行ったときはまだ展示がありませんでしたが、今回は2つのモデルが並んで展示されて、比較できたのがよかったです。最近発表された、Appleの12インチ新型MacBookとは対照的にレ…

BBCワールドニュースの「ハード・トーク」がやってきた

HuluでBBCワールドニュースの「ハード・トーク」の配信が始まりました。政治的指導者からエンターテイナー、企業家など、毎回ユニークなゲストを招いてインタビューする番組です。タイトルのとおり「ここまで訊くのか」というきびしいツッコミで有名な番組で…

宝塚歌劇「エリザベート スペシャルセレクション アルバム」を聞いてみた

宝塚歌劇を代表するミュージカル「エリザベート」の2枚組のベスト・アルバムを聞いてみました。Elisabeth Special Selection Albumアーティスト:宝塚歌劇団出版社/メーカー: SMD itaku (music)発売日: 2014/08/27メディア: CD 収録曲は初演の1996年の雪組か…

北川景子主演のテレビドラマ『筆談ホステス 〜母と娘、愛と感動の25年。届け!わたしの心〜』を見ました

2010年にTBS系列で放送された『筆談ホステス 〜母と娘、愛と感動の25年。届け!わたしの心〜』をHuluで鑑賞した。斉藤里恵のノンフィクション書籍『筆談ホステス』のテレビドラマ化。北川景子が斉藤里恵を演じている。筆談ホステス~母と娘、愛と感動の25年。…

シネコンでチケット買うときに情弱を演じてしまった話

先日、都内某シネコンで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』見てきましたが、上映館が少ないこともあり普段行かない系列のシネコンに行きました。▼上映館がめっちゃ少ない(都内で3館だけ) 映画館に到着してカウンターでチケットを買おう…

【読書感想】青木裕子『母、妻、ときどき青木裕子』(2014年、講談社)

元TBSアナウンサーの青木裕子が綴る、妊娠&出産の日々を綴った自身初のフォトダイアリー。局アナ時代は「E娘!」「サンデージャポン」などで見かけていましたが、あいかわらず長身美人で私のツボです。 この本の白い表紙は文字だけでシンプルですが、帯は子ど…

【映画感想】『めぐり逢わせのお弁当』(2013) / 弁当配達人(ダッバーワーラー)のシステムがおもしろい

新文芸坐の《アジアンムービー NOW 世界が見つめるアジア映画の息吹》という企画で、映画『めぐり逢わせのお弁当』(2013年、監督:リテーシュ・バトラ)を鑑賞。ムンバイを舞台にしたインド映画。めぐり逢わせのお弁当 Blu-ray出版社/メーカー: 東宝発売日: …

映画館でアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』見てきました

先週、都内某シネコンで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』見てきました。今回のアニメ化では全4話が予定されています。第1話ではシャアとセイラがサイド3を脱出して貨物船で地球に向かうまでが描かれます。 機動戦士ガンダム THE ORIGIN…

『新潮45』(2月号)の巻頭特集で考える図書館の無料貸本屋化の問題

新潮社の月刊誌『新潮45』(2015年 02月号)の特集が、「『出版文化』こそ国の根幹である」だった。「出版社が自分で言うなよ」と言いたくなるが読んでみた。新潮45 2015年 02月号 [雑誌]作者:中瀬ゆかり出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/01/19メディア: …

【映画感想】『マダム・イン・ニューヨーク』(2012) /サリー姿の美しすぎるインド女性の自分探し

新文芸坐の《アジアンムービー NOW 世界が見つめるアジア映画の息吹》という企画で、映画『マダム・イン・ニューヨーク』(2012年、監督:ガウリ・シンデー)を鑑賞。予告編を見て、以前より見たかったインド映画。原題は、English Vinglish だが、Vinglishが…

【読書感想】矢貫隆『潜入ルポ 東京タクシー運転手』(2014年、文春新書)

以前、この本の著者である矢貫隆氏が『文藝春秋』(2009年2月号)に寄稿した「東京タクシー運転手残酷日誌」を読んで感想を書いた。かなり前の記事になのに最近アクセスが目立ったので、何事かと調べてみて本書を見つけた。こんなに年月が経ってから文庫として…

「新しいMacBook」出ました ― USB-Cポート1つの思い切りのよさ ―

Mac

日本時間3月9日深夜のApple Spring Forword イベントで、重さ1kgを切るモデル「新しいMacBook」が発表されました。モデル名が、ただの「MacBook」というのが印象的です。「新しいMacBook」の特徴については下のビデオを参照してください。 The new MacBook -…

平成ガメラ三部作が揃った!

動画配信サービスHuluに、ようやく「平成ガメラ三部作」が揃いました。以下の三作品です。 ガメラ 大怪獣空中決戦 (1995年) ガメラ2 レギオン襲来(1996年) ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999年) いずれも、監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣、脚本:…

東京空襲写真展 @東京大空襲・戦災資料センター

今年は戦後70年。そして来る3月10日は、東京大空襲からも70年にあたります。そこで前から行ってみたいと思っていた東京大空襲・戦災資料センター(江東区)まで足を伸ばしてみました。ちょうど写真集の刊行を記念して「東京空襲写真展」という展示会もが開催…

岡本喜八監督特集でテレビ時代劇『着流し奉行』(1981)を見た

シネマヴェーラ渋谷の《岡本喜八監督特集》で、テレビ時代劇『着流し奉行』(1981年、フジテレビ)を鑑賞。原作は山本周五郎『町奉行日誌』。享和年間、西尾藩では町奉行の交代が相次ぐなか、場外の悪の巣窟を大掃除するため新任町奉行・望月小平太が江戸から…

【映画感想】『大誘拐 RAINBOW KIDS』(1991) / 娯楽映画を得意とした岡本喜八晩年の傑作

シネマヴェーラ渋谷の《岡本喜八監督特集》で、映画『大誘拐 RAINBOW KIDS』(1991年、岡本喜八監督)を鑑賞。原作は天藤真の推理小説『大誘拐』。刑務所から出所したばかりの若者三人(風間トオル、内多勝康、西川弘志)が、和歌山の山林王・柳川とし子刀自(…

『機動戦士Zガンダム』が懐かしかった話

今週、TOKYO MXで放送されたアニメ『機動戦士Zガンダム』の第1話「黒いガンダム」を懐かしく観ました。この作品は1985年から1986年まで全50話が放送された「ガンダムシリーズ」のテレビアニメで、『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)から7年後の世界…

定番のBluetoothマウス Logicool M557 を買いました

Mac mini で使っていたマウスLogicool M510が故障したので、同じロジクールのBluetoothマウス M557に乗り換えました。ロジクール ワイヤレスマウス 無線 薄型 マウス M557GR Bluetooth 6ボタン M557 グレー 国内正規品 3年間無償保証発売日: 2013/10/11メデ…

地デジカ、再び [デジアナ変換サービス終了]

ひさしぶりに地上デジタルテレビ放送をPRしていたキャラクター「地デジカ」と再会しました。地上アナログテレビ放送が停波したのは、2011年7月24日ですから3年ぶりぐらいでしょうか。ちなみに東日本大震災の影響でた岩手、宮城、福島3県の地上アナログテレビ…

【映画感想】『博徒一家』(1970) / オールスター・キャストによる東映・仁侠映画の集大成

新文芸坐で高倉健追悼企画《さらば健さん! 銀幕に刻んだ男の生き様 追悼 高倉健 第二部・東映編》で、『博徒一家』(1970年、監督:小沢茂弘)を鑑賞。プログラムピクチャーの名手によるオールスター・キャストによる任侠映画。博徒一家 [DVD]高倉健Amazon名…