日本時間3月9日深夜のApple Spring Forword イベントで、重さ1kgを切るモデル「新しいMacBook」が発表されました。モデル名が、ただの「MacBook」というのが印象的です。
「新しいMacBook」の特徴については下のビデオを参照してください。
The new MacBook - Design - YouTube
以下に気になった点について思いつくまま感想を述べます。
インタフェースはUSB-Cポート1つのみ
このモデルで最も特徴的なのは、USB TypeCポート1つだけ装備している点です。この端子のApple独自のものではなく、標準規格ですがまだ普及していないので発売されてる周辺機器も少なく、これからの規格です。
驚いたのは給電もMagSafeからではなく、 USB-Cポート経由になること。充電中は他のUSB機器を接続できないことになりますね。まあすぐにハブやドックが登場するでしょうが……。
もっともAppleとしては、WiFiやBluetoothによる「ワイヤレスな世界」を構築するのが狙いなのでしょう。いわば有線環境との決別です。その環境は徐々に揃いつつありますが、既存のUSB周辺機器のレガシーをどうするのかがポイントでしょうか。個人的にはサブ機としては「アリ」じゃないかと思います。
さらにUSB-Cポートは、Apple独自規格kのLightningに代わり、今後iOSデバイスにも搭載されるという予測もあります。
Retinaディスプレイ
MacBook Airに先駆けて、このモデルにはRetinaディスプレイが搭載されています。フォントがキレイなのはうれしいですね。また、いまやアスペクト比16:9が主流のなか、このディスプレイのアスペクト比は16:10となっていて、縦方向に長いのもうれしいです。
フォントがキレイなこと、縦方向に余裕があることは、テキスト中心で作業しているユーザー向けと言えるでしょう。
キーボードとトラックパッド
薄型モデルにとって、最もしわ寄せがくるのはキーボードでしょう。いままで以上に制約がキビシイなか、Appleは新設計のキーボードをアピールしています。こればかりは使ってみないとわかりませんが、物理的な制約はいかんともしがたいのではないかと懸念しています。個人的には普段はHappy Hacking Keyboardを使っていて、深いキーストロークが好みです。このモデルのキーボードを受け入れられるか一抹の不安はあります。
また、このモデルでは新しいトラックパッドが導入されています。キーノートではForce Touchと呼ばれていましたが、感圧式のトラックパッドのようです。アプリケーションの対応が必要でしょうが、新しいユーザーインターフェースに期待したいと思います。
価格設定
気になるのはやはり価格。本モデルの価格帯は、148,800円からです。円安の影響がモロに出ている印象があり、一見割高に感じるかもしれません。
しかし仕様をよく見ると、本モデルはメモリ8GB、ストレージSSD256GBが標準構成になっています。MacBook Airと比較するときは、メモリやストレージの構成を揃えなくてはいけません。同等の構成では、MacBook Airと比べるてもそれほど高くないことに気が付きます。
それでもCPUスペックなどを考えると若干高いですが、小型軽量であることに付加価値があるとする、一種のプレミアムモデルという位置づけでしょう。