Appleが11日のイベントで、独自設計のM1チップを搭載したMac miniを発表した。外観は従来のモデルと同じで旧態依然としているが、なぜかカラーリングが黒からシルバーに戻っている。後に高性能モデルが黒い筐体で投入されるのかもしれない。
Appleは既に、インテル製のCPUから独自設計のチップに2年間かけて移行することを発表していたが、今回M1チップを搭載した、MacBook Air、MacBook Pro 13インチ、そしてMac miniが発表された。
私は、古いMac miniを使っているのでそろそろ買い替えのタイミングなのだが、Apple Siliconの発表を受けて、買うタイミングを逸したままいまに至っている。今回こそ買い替えのタイミングだ。
正直、現時点では M1チップの実力のほどは未知数であるが、Appleの社運を賭けたプロジェクトなので、そうそう間違いはないだろうと楽観視している。
ざっくりMac miniの仕様を見て気になったのは入出力端子が少ないことである。Thunderbolt / USB 4ポートが2つ、USB-Aポートも2つだけである。MacBook Pro 13インチもThunderbolt / USB 4ポートが2つだったので、M1チップの制約なのかもしれない。
しかしこれではデスクトップとしてはあまりに端子数が少ない。現在使用中のMac miniの環境をそのまま移行するのは難しそうだ。USBハブなどで拡張する必要がある。
またMac miniに限ったことではないが、ソフトウエアの移行についても懸念している。Apple純正のアプリケーションは問題ないだろうが、普段使っている細々としたユーティリティなどの動向が気になる。
個人的にとくに心配なのは、nasneで録画した動画をMacで再生するために使用している「StationTV LInk」(ピクセラ製)というソフトウエアである。現在メンテナンスされているわからないが、M1チップに対応するべく新しいmacOSのBig Surで動作するようにサポートしてほしいものだ。
まだ使用中のMac miniが好調なこともあり、すぎに予約・購入することはないが、発売後のレビューなどを注視していきたい。