退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コミック

東村アキコの人気コミック「海月姫」を全巻読了。最後は作者が飽きたのか無難なエンディングだった

東村アキコのコミック「海月姫」(全17巻)を読み終わりました。「おしゃれ」に縁のなかった少女・月海と女装男子・蔵之介が繰り広げる騒動を描いたラブコメディ。海月姫(1) (KC KISS)作者:東村 アキコ発売日: 2009/03/13メディア: コミック海月姫(17) (KC KI…

伝説のボクシング漫画「あしたのジョー」を読みました

昨年秋からAbemaTVで配信されていたテレビアニメ「あしたのジョー」を見て、コミックを読み直してみようと思いたち、年末年始を利用して読了しました。あしたのジョー 豪華愛蔵版 コミック 1-16巻セット (第16巻)作者:朝雄, 高森発売日: 1989/09/01メディア:…

「はいからさんが通る」 展 @弥生美術館

弥生美術館で開催中の「はいからさんが通る」 展 を見てきました。今回は「あさきゆめみし」はフューチャーされていませんが、初期作品を含めて大和和紀ワールド全開です。「はいからさんが通る」を今年になって読み直したこともありますが、原画展好きとし…

ジャズを題材にしたコミック「BLUE GIANT」を読了しました。舞台を欧州に移して続編あり

石塚真一のコミック「BLUE GIANT」(全10巻)を読み終わりました。ジャズを題材にした青年の成長譚です。BLUE GIANT (1) (ビッグコミックススペシャル)作者:石塚 真一発売日: 2013/11/29メディア: コミックBLUE GIANT (10) (ビッグコミックススペシャル)作者…

コミック『バガボンド』の既刊分を読み終わりました

今年の春から少しずつ読んでいた、井上雄彦の青年コミック『バガボンド』の既刊分(第37巻まで)を読み終わりました。vagabond(放浪者の意)という英語からとったタイトルが斬新です。バガボンド(1)(モーニングKC)作者:井上 雄彦発売日: 1999/03/23メディア…

コミック「スティーブ・ジョブズ」の第5巻を読んでみた

翻訳本がベストセラーになったスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs, 1955-2011)の公認伝記をヤマザキマリがコミック化。ようやく第5巻までたどり着きました。スティーブ・ジョブズ(5) (KCデラックス)作者:ヤマザキ マリ発売日: 2016/08/12メディア: コミックこ…

コミック『愛がなくても喰ってゆけます。』を読んでみた

よしながふみのコミック『愛がなくても喰ってゆけます。』を読んだ。実在の店を取り上げた食レポ形式のグルメマンガ。愛がなくても喰ってゆけます。作者:よしなが ふみ発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)よしながふみではなく「BL漫画家・Y…

コミック『ベルサイユのばら』(第13巻)を読んでみた

2014年、少女マンガの金字塔『ベルサイユのばら』の連載が終了してから40年の時を経て、エピソード編と銘打った新作の短篇集(第11巻)が発表されて話題になりました。本書はこのエピソード編の3冊目となります。ベルサイユのばら 13 (マーガレットコミック…

コミック『うどんの女』が面白い

えすとえむのコミック『うどんの女(ひと)』を読了。表紙にどんなマンガだろうと思わせるインパクトがあり、タイトルもよくできている。うどんの女 (Feelコミックス)作者:えすとえむ発売日: 2011/09/08メディア: コミック一言で言えば年の差ラブコメディ。…

コミック『この世界の片隅に』読みました!

こうの史代のコミック『この世界の片隅に』(全3巻)を読み終わりました。片渕須直監督による同名の劇場アニメを見てから、原作が気になって手にとりました。本作は『漫画アクション』に連載されていた作品ですが、最近、気になる作品が『漫画アクション』…

【読書感想】高田かや『さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで』(文藝春秋、2017年)

前書『カルト村で生まれました。』が面白かったので、村で過ごした13歳から19歳までの青春期を描いた、この続編も読んでみました。「カルト村」で生まれ育ち、19歳のときに村を出た筆者が少女時代を振り返って描いた「実録コミックエッセイ」の後編にあたり…

コミック「モリのアサガオ」を読了

先日、伊藤淳史主演のテレビドラマを見て感銘をうけたので、郷田マモラの原作コミック「モリのアサガオ」(全7巻)を読んでみた。2004年から2007年まで雑誌「漫画アクション」に連載された、死刑制度をテーマに据えた大人向けの社会派コミック。モリのアサガ…

【読書感想】わたなべぽん『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方』(幻冬舎、2016年)

ライフハックというか生活改善への示唆に富むコミックエッセイ。「やめてみた」のタイトルどおり、生活に絶対必要だと思い込んでいるモノでも思い切ってやめてみると生活が身軽になるという話。いま流行りのミニマリストの考え方に通じるかもしれない。やめ…

コミック『土星マンション』読了しました

岩岡ヒサエのSF長編コミック『土星マンション』(全7巻)を読了。地球全域が自然保護区となり、地上へ降りることが許されなくなった時代。人類は地球上空に浮かぶ巨大なリング状の建造物で暮らしていた。こうしたユニークな設定のSFコミック。タイトルの『土星…

コミック「さよならソルシエ」を読んでみた

穂積によるコミック「さよならソルシエ」(全2巻)を読了。昨年末、東京都美術館の「ゴッホとゴーギャン展」でゴッホの作品をまとめて見る機会がありました。そのときに知人に薦められたコミックです。ちなみにソルシエ〈Sorcier)というのは魔術師という意味…

コミック「昭和元禄落語心中」読了

先日、雲田はるこのコミック『昭和元禄落語心中』(全10巻)を読了。読書ノートによれば作品を読み始めたのは、2014年秋だったので随分と長い付き合いになった。昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)作者:雲田 はるこ発売日: 2016/09/07メディア: コミックBLジャ…

コミック『はいからさんが通る』を読んでみた

年末、神保町で南野陽子主演の映画『はいからさんが通る』(1987年)を見たあと、無性に大和和紀の原作コミックを読み直してみたくなった。主に大正時代を舞台にしたラブストーリーを描いた少女漫画。シベリア出兵を経て、波乱万丈の末、関東大震災の後大団円…

【読書感想】高田かや『カルト村で生まれました。』(文藝春秋、2016年)

「カルト村」で生まれ育ち、19歳のときに村を出た筆者が少女時代を振り返って描いた「実録コミックエッセイ」。ユニークな少女時代を過ごした筆者の内面が伺える作品です。カルト村で生まれました。作者: 高田かや出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/02/…

コミック『海月姫』(第16巻)が薄かった件

東村アキコのコミック『海月姫』の最新刊(第16巻)を読んだ。書店に並んでいた新刊を手に取ったとき、「何これ薄いっ」と思ったのを思いだした。海月姫(16) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/13メディア: コミックこの商品…

コミック『娚の一生』読みました

西炯子のコミック『娚の一生』(おとこのいっしょう、全4巻)を読了しました。第3巻で一応完結していたので「あれ」と思いましたが、第4巻には結婚後のスピンオフ作品が収録されていました。大人の恋愛ストリー。娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)作…

浦沢直樹によるコミック『Happy!』読み終わった

浦沢直樹によるプロテニスを題材にしたスポーツ漫画『Happy!』(完全版:全15巻)を読了しました。1993年から1999年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたいたので、ちょっと青年向けのエッチな表現も目立ちます。Happy! 〔完全版〕 (1) (Big co…

【読書感想】小栗左多里、トニー・ラズロ『ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め 』(KADOKAWA、2016年)

息子トニーニョの小学校進学を機に、ドイツの首都・ベルリンに移住したトニー&かおり一家。ベルリン生活3年目を迎えた一家の海外生活を綴るコミックエッセイ。ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作者: 小栗…

コミック「ピアノの森」読了しました!

一色まことのコミック「ピアノの森」(全26巻)を読み終わりました。18年にわたる長期連載が遂に完結です。町はずれにある「ピアノの森」で育った少年カイが、交通事故で左手の自由を失ったかつての名ピアニストに見出されて才能を開花させていく物語です。ピ…

コミック「あさきゆめみし」読了

昨年秋から少しずつ読んでいた大和和紀のコミック『あさきゆめみし』(完全版:全10巻)を読み終えた。『源氏物語』を漫画化した作品で少女漫画の金字塔で、1973年から1993年にわたり連載された。あさきゆめみし 1 完全版 (KCデラックス)作者: 大和和紀出版社/…

コミック「寄生獣」読了

岩明均のコミック「寄生獣」(全10巻)を読み終わりました。1988年から1995年にかけて連載されていた作品です。いろいろな版の単行本が発売されていますが、今回読んだのは「新装版」です。新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)作者: 岩明均出版社/メ…

岡崎京子のコミック『pink』を読んでみた

週末、岡崎京子のコミック『pink』を数年ぶりに読んでみた。1989年に「Newパンチザウルス」に連載されたのが初出。短いエピソードで構成されているので読みやすい。pink作者: 岡崎京子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2010/07/29メディア: コミック…

コミック「いちえふ」を読みました

竜田一人のコミック「いちえふ」を読了しました。覆面漫画家による福島第一原発の作業員ルポ。第3巻でひとまず完結です。タイトルの「いちえふ」は福島第一原子力発電所の通称。原発事故以降すっかり一般に知られるようになりました。いちえふ 福島第一原子…

コミック「銭ゲバ」を読んでみた。「金のためなら、なんでもするズラ」

先月、映画版『銭ゲバ』(1970年)を観て面白かったので、ジョージ秋山による原作を手にとってみた。「週刊サンデー」に1970年から1971年かけて連載されていた作品。リアルタイムで読んでいたわけではないが、前に読んでから何年経つだろうか。懐かしい。「ゲ…

コミック版『新世紀エヴァンゲリオン』を読了しました

テレビアニメ『エヴァンゲリオン』が始まったのは、実に1995年10月。今月でちょうど 20周年になります。それに合わせたわけではありませんが、貞本義行によりコミック化された『新世紀エヴァンゲリオン』(全14巻)を読み終わりました。全巻揃ってから第1巻…

コミック『グラゼニ』を読了しました

「週刊モーニング」で連載されていた野球漫画『グラゼニ』(全17巻)を読み終わった。主人公の凡田夏之介が、中継ぎ投手という地味なポジションである一風変わった作品。タイトルの「グラゼニ」とは、「グランドには銭が埋まっている」という意味で、野球の…