「週刊モーニング」で連載されていた野球漫画『グラゼニ』(全17巻)を読み終わった。
主人公の凡田夏之介が、中継ぎ投手という地味なポジションである一風変わった作品。タイトルの「グラゼニ」とは、「グランドには銭が埋まっている」という意味で、野球の試合よりも、契約更新やセカンドキャリアの設計といったプロ野球のシビアな「金勘定」が大きく取り上げらているユニークな野球漫画である。

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- 作者: アダチケイジ,森高夕次
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この「グラゼニ」精神をモットーにプロ野球選手として励む中継ぎ投手・凡田が、日本シリーズで活躍しチーム優勝に貢献したり、ポスティングで米国大リーグに挑む姿が描かれる。
結局、メジャーリーグの契約には届かず解雇され帰国するが、定食屋で知り合った女性との結婚を決め、引き続き日本のプロ野球で選手生活を続けることになる。ここで『グラゼニ』はひとまず終了。続編の『東京ドーム編』の連載が始まっているようだが、こちらは未読。

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本編のほかに単行本の巻末には、高校時代の凡田を描いたサイドストーリーが載っているのも楽しい。やっぱりプロ野球に入る選手は「超人」だということがわかる。