えすとえむのコミック『うどんの女(ひと)』を読了。表紙にどんなマンガだろうと思わせるインパクトがあり、タイトルもよくできている。
- 作者:えすとえむ
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: コミック
一言で言えば年の差ラブコメディ。ヒロインはバツイチ出戻りの村田チカ、35歳。かつては美術モデルをやっていたという美人系だが、いまの仕事は美大の学食の「うどんのおばちゃん」。連日、うどんを食べに来る草食系男子の美大生・木野と目が合うようになり、互いに意識するようになる。そんなラブコメです。
うどんとエロスの融合はこれまでにない斬新な視点で面白い。両者の妄想がツボにはまれば楽しく読めると思います。BL系の作家と聞いていたので心配していましたが、エロスといっても表現はおとなしいものです。露骨な性描写はなく微妙にエロティックなテイストが奏功しています。
この作家の作品は初めて読みましたが、導入部の進行が素晴らしく、思わず惹き込まれていきます。アート系映画を思わせるようです。エピソードを書き足して一冊分の分量にしたのかもしれませんが、作品のなかでムラが目立つような気もします。
この作家の作品を読むのは初めてでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。