岩明均のコミック「寄生獣」(全10巻)を読み終わりました。1988年から1995年にかけて連載されていた作品です。いろいろな版の単行本が発売されていますが、今回読んだのは「新装版」です。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: コミック
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新装版 寄生獣(10)<完> (KCデラックス アフタヌーン)
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: コミック
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かなり前に一度読んだときはどうもピンと来なかったのですが、昨年まで2クールのわたり放送されたアニメ「寄生獣 セイの格率」に触発されて、コミックに再挑戦してみました。アニメが原作に忠実に作られていることもあり、全体像を把握した上でコミックを読むことができました。
決して画力で読ませる作風ではありませんが、哲学的と言ってもよい世界観から作品の奥行きの深さを感じさせてくれます。宇宙から飛来した謎の寄生生物と普通の男子高校生が共生することになるという着想が素晴らしい。普遍性があるテーマなので時代を超えて読み継がれる作品と言えるでしょう。
ただしギャグ時代を感じさせる表現もあります。アニメでは、このあたがうまく処理されていたし、インターネットの普及などの時代性もうまく取り入れていて感心した記憶があります。
この作品はアニメのほか、山崎貴監督により2部構成で実写映画化されました。こちらは前篇しかみていませんが、原作とは少し設定が異なっています。アニメ化と実写映画化を同時に展開するのが、最近の流行のようですが内容によっては諸刃の刃になりかねません。
この「寄生獣」については、アニメから入って原作のコミックを読んでみるのはいい選択だと思います。少し古いコミックですが一読する価値があります。オススメします。
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