数か月前から「楽天モバイルのiPhoneが着信できない」という事象がネットで多数報告されていた。楽天モバイルのユーザーである私も気になっていた障害である。「携帯電話が着信しない」のは楽天だけだよ!
この事象については楽天は公式サイトで一切触れず、マスコミもこの件を取り上げることがなかった。
この対応に怒ったユーザーが総務省に報告したことが功を奏したのか、ついに総務省が楽天モバイルに対して「障害調査を要請」する事態になった。総務省へ直接報告したことが意外に効いたようだ。
これを受けてついに楽天モバイルは、ダンマリを決め込むことを諦めて12月21日付でようやく公式サイトのトップページに、当該事象を載せるまでに追い込まれた。
障害の原因調査に本気に取り組むには、ユーザーから多くの事例を集めることが重要だと考えるが、障害を公式サイトに載せることもなく、障害に遭遇したユーザーへの個別対応に終始してきてきた企業体質はいかがなのかと残念に思う。
さらに障害解決の見通しも示せていないのに、「iPhone激トク乗り換え!」キャンペーンを宣伝して、「(ある条件で)着信しないiPhone」をさらに売ろうとするに至ってはもう呆れるばかりだ。本当にこれでいいと思っているのだろうか。マスコミはもっと叩いてもいい。
いざというときに着信できない携帯電話とかありえない。私は楽天モバイルに期待しているが、モバイルキャリアの公共性をまったく解していない企業体質では先はない。
こうした体質が改善されない限り、楽天モバイルはサブ回線以外に使い途はない。