退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

伝説の医療ドラマ「救命病棟24時」第1シリーズが再放送されています

今月からフジテレビの午後の放送枠で「救命病棟24時」が再放送されている。権利関係で長らく再放送されていなかった第1シーズンが地上波で放送されるのは貴重。なんと24年ぶりだという。週末、録画した分を見てみたが懐かしい。

この「救命病棟24時」シリーズは、大病院の救命救急センターを舞台に、天才外科医・進藤一生(江口洋介)と研修医・小島楓(松嶋菜々子)の師弟関係を軸に、楓が一人前の救急医となる成長譚であり、同時に医療の現場をとりまく喜びや悲しみを赤裸々に描くヒューマンドラマでもある。第1シリーズは1999年1月期ドラマとして放送され、大いに人気を博し第5シリーズまで制作された。

このドラマシリーズは、米テレビドラマ「ER緊急救命室」にインスパイアされたのだろうと容易に想像できるが、日本のテレビドラマとしては出色のクオリティの高さ。とくに第1シーズン、第2シーズンは神がかっている。いま見みても見応えがある。

とりわけ注目したいのは、オレ的には松嶋菜々子である。かつて天下を取った女優だけあって、いまみても驚異的にカワイイ。さらに声が魅力的なのも付言しておきたい。初回江口から「デカ女」と揶揄されながら、研修医として救急センターに加わるあたりは、ヒロイン登場の流れとしては陳腐ではあるが、つかみとして秀逸である。

これから松嶋菜々子が救急医を成長していく姿が描かれるわけだが、しばらくは再放送を楽しめそうである。ただし1日2本ずつ再放送されるのは、「ちょっと多すぎかな」というぜいたくな悩みもある。週末を利用して消化していきたい。


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余談だが、このドラマが放送された時期から日本は「停滞の20年とか30年」などと呼ばれて、日本は衰退の一途をたどる。しかし病院の様子は当時からずいぶん変わっていることに気がつく。看護師のナースキャップはなくなったし、院内で喫煙する医師の姿も見なくなった。日本は停滞していたが、社会は着実に変貌を遂げていることは確認できる。