今月号の「歌劇」(2024年2月号)の表紙は花組トップ娘役の星風まどか(ほしかぜ まどか)さんが表紙でした。「歌劇」の表紙については、2022年4月号につづいて2回目の抜擢となります。星風さんは今年5月にトップスター柚香光さんと同時退団(いわゆる“添い遂げ退団”)する予定です。退団のお祝儀でしょうか。
男役がメインとされる宝塚歌劇団において娘役の表にでる機会は少ないのが実情です。そのため娘役がヅカ雑誌の表紙を飾るのは珍しいのです。私が観測を始めて以来、「歌劇」の表紙を飾った娘役は、花總まり、夢咲ねね、蘭乃はな、愛希れいか、真彩希帆、そして星風まどかのわずか6人しかいません。
星風さんは、2017年に宙組トップ娘役に就任し、1998年に創設された宙組から誕生した初の生え抜きトップとなりました。その後、2021年に専科に移動となるが、花組へ異動して柚香光の2人目の相手役として花組トップ娘役に就任しています。
当時柚香光と華優希のコンビが好きだった私としては、少なからずショックを受けた記憶があります。トップ娘役が組替えするの珍しいことです。かなり数奇な経歴を辿っていますが、トップとしての任期は6年を越えており、堂々とした実績と言えるでしょう。
最後にこれまで娘役が表紙を飾った「歌劇」を一部ですが紹介しておきます。
▼花總まり(2006年5月号)