退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018) / 人気テレビドラマシリーズの劇場版。いちばんの見どころは比嘉愛未の花嫁姿

Amazonプライム・ビデオで見つけた映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018年、監督:西浦正記)を鑑賞。2008年からフジテレビ系で放送された医療ドラマシリーズの劇場版。主演は山下智久

冒頭に「これまでのコードブルー」という短い振り返りがあったが、テレビドラマ版はほとんど見ていないので完全においてきぼり。ドラマの背景や人間関係がさっぱりわからない。ドラマが進んでいくなか、これはさすがにマズいと思い、あわててドラマについて調べながら見ていくく始末。

テレビドラマの古くからのファンをターゲットとした映画なのだろうが、映画だけみても楽しめるような配慮がほしい。これだけ見てもさっぱりわからん。

クライマックスではフェーリーが海ほたるに衝突する大事故がおこり、ドクターヘリが出動するという見せ場があるのは劇場版らしい。事故現場の俯瞰ショットやヘリの飛行シーンなどは、人間関係がいまいちわからなくても楽しめた。映画館の大きなスクリーンで見ても満足できるだろう。

それでも映画としては、テレビドラマのスペシャルみたいな構成で物足りない。テレビドラマを見てから映画見ろよと言われると「わかる〜」とも思うが、映画単体で見ても楽しめるようにきちんと作ってほしい。

そうしたなかで見どころを探すと、まずは比嘉愛未の花嫁姿だろう。結婚までの経緯はテレビドラマで描かれたのだろうが、唐突に始まる職場でのサプライズな結婚パーティーに唖然とすしたが、比嘉ちゃんの花嫁姿を見れただけでシ・ア・ワ・セ。

他には重度のアルコール依存症患者を演じた、かたせ梨乃がよかった。登場シーンでは頭に包丁が刺さった状態で軽自動車で病院に突入してくる。このインパクトがすごい。この映画は医師や看護師などキリッとした役が多いが、そんななかでの汚れ役。美味しい役だったかもしれない。かつては肉体派女優で鳴らした彼女だが時は流れた……。