2021年4月11日、「fff/シルクロード」東京公演千秋楽をもって、相手役の望海風斗と共に宝塚歌劇団を退団した宝塚歌劇団雪組トップ娘役・真彩希帆。彼女が宝塚時代にリリースしたミニアルバム「My Everlasting Dream」を聞いてみた。
歌ウマとして知られる真彩希帆が、望海とのコンビで本領発揮し、個人的にはお気に入りのコンビだった。トップスターの歌唱力を補完するために歌ウマの娘役が抜擢されることはあるが、歌ウマ同士のコンビというのは、誰でも思いつきそうだが実現したことは近年稀である。
退団ご祝儀とは言え、こうしてトップ娘役の単独アルバムがつくられることも珍しい。ちなみに相手役の望海風斗は退団記念として4枚組のCD-BOXをリリースしている。もっとトップ娘役が前面に出てほしいが、トップスター至上主義を覆すのは難しそうだ。
宝塚のキャリアを振り返る楽曲を集めたアルバムは堂々の歌唱力で聴き応えがある。これだけ歌えたらさぞ楽しいだろう。個人的には男前の「セ・マニフィーク」が意外性があって好き。私などは宝塚歌唱に安心するが、人によっては受け付けないかもしれない。
彼女は、退団後に芸能活動を始めているが、今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみである。
余談だが、手にしたCDジャケットの背表紙の表記が「真杉希帆」になっていてあせった。いいのか?