退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【困惑】東京アラートとは何だったのか?(その2)

東京都は11日、新型コロナウイルスの感染が落ち着いたと判断して警戒情報「東京アラート」を解除した。しかしその後、感染者数が増加して高止まりになっていている。28日の新規感染者数は60人となり、感染が落ち着いたとはまったく言えない。

Source: 東京都のサイトから

「東京アラート」を解除するとき、小池都知事は今後は「自粛から自衛」にモードが移行するというテキトーなことを言っていた。解除後、すぐに小池都知事は来月5日に投開票が行われる東京都知事選への出馬を表明した。コロナ対策も選挙の争点だという。やれやれ。

最近の記者会見では、新規感染者は「夜の街」由来だということをやたらと強調するようになった。しかしまったく安心できない。なぜなら「夜の街」に働く人もお客さんも「夜の街」以外で生活していて、「夜の街」で閉じているわけではないからだ。

「夜の街」が感染の巣窟だというなら、自粛要塞解除が時期尚早だったということだろう。まあいずれにしても小池都知事は失敗した。緩めるのが早すぎたのだ。

ここで腑に落ちないのは感染者数が増加して警戒しなければならない状況なのに、「東京アラート」が再び出されないことだ。まさか都知事選に影響があるから出さないというわけでもないだろうが、より一層の警戒が必要ならば注意を喚起する必要があるだろう。「東京アラート」とは何だったのか?

週末、都心に用事があったので、その帰りに赤い照明で禍々しくライトアップされた都庁をこの目で見てこようと思っていたが、当てがはずれて残念だった。

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