楽天モバイルが、4月より開始する携帯電話の商用サービスの内容を発表しました。サービス開始は4月8日です。発表された内容については下記がよくまとまっています。
ホームページを見ると、国内かけ放題・データ無制限で月2980円の「Rakuten UN-LIMIT」の1種類のみとシンプル。しかも300万名を対象に1年無料(2980円引き)で提供されます。
この料金で「国内かけ放題・データ無制限」と、一見太っ腹に見えますが世の中そう甘くはありません。とくに気になったのは次の2点です。
まず1点目は、楽天の自前のネットワークの「楽天回線エリア」がどの程度つながりやすいのというころです。これがショボいと結局、auローミングを利用することになり、すぐに2GBの上限に達してあとは低速で我慢しなかればいけません。
一応、エリアマップが公開されていて、私の自宅や行動範囲はほぼほぼエリア内に収まっています。しかしエリア内であって地下やビルの影などつながりにくい場所はあるでしょう。既存のキャリアは長年地道な努力をして、そうしたつながりにくい場所をなくしてきました。
正直、新規参入の楽天モバイルにはあまり期待できません。こればかりは、自分の行動範囲で実際に使ってみるしかないでしょう。
次の2店目は、単純にAppleユーザとしては、Appleデバイスが非対応なのは困るという話です。「Rakuten UN-LIMIT」プランは、国内かけ放題を謳っていますが、これは楽天モバイルが提供する「Rakuten Link」アプリを利用すればという条件での話です。
したがってAppleデバイス用のアプリが楽天から提供されない限り、フルサポートが受けられないということになります。発表会では楽天はiPhone対応について「現時点では申し上げられることはない」と答えています。
楽天はすでに何種類か対応スマートフォンを用意していますが、いずれもAndroidです。日本市場で大きなシェアを持っているiPhoneが非対応というにはどうなのでしょう。困ったものです。
さてサービス内容の発表を受けて、どんな人が楽天モバイルに向いているか考えてみました。まず「楽天回線エリア」で生活している人、つまり東京、大阪、名古屋の人たちです。さらに言えば、現状ではとてもメイン回線を乗り換えるのは難しそうなので、複数の端末を使い分けていて、サブ回線として利用するユーザーでしょう。
1年無料のプランに応募しようかちょっと悩んでいます。Android端末でやってみたいこともあるのでもう少し検討してみたいと思います。