退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

楽天モバイルがゴーマンにも新プランで「月額0円」を廃止した件で思ったこと

楽天モバイルは5月13日、従来の料金プランを改定した新バージョン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表した。月額980円~月額2980円の変動制となる一方、「Rakuten UN-LIMIT VI」では1GBまでは0円だったが、これを撤廃最低料金が1078円となった。

詳しくは下の記事を参照してほしい。
www.itmedia.co.jp

唐突に行われた新プランの発表は地上波のニュースで報道されるほど注目を集めた。

www.youtube.com

楽天モバイルの真の狙いが奈辺になるかわからないが、今回の発表は利用者をないがしろにしたひどい仕打ちだと思った。楽天モバイルの利用者のひとりとして以下に3つほど「それはないわ」と思ったことを指摘したい。

強制移行とは何事だ!(やり口が汚い)

Rakuten UN-LIMIT VIのユーザーは7月1日からRakuten UN-LIMIT VIIに自動移行となる、と発表された。「自動移行』というか「強制移行」というべきだろう。

楽天モバイルのような大企業がやることだから法的に問題はないのだろうが、利用者はとうてい納得できない。このような利用者が不利になる場合は、新プランと旧プランを並立させて時間をかけて利用者の移行を促すのが慣習だろう。

「0円だから契約したのに…」という利用者の立場はどうなるのか。こうしたことが企業の信用を失わせることがわからないのか。わかっていてどうでもいいと思っているか。

三木谷氏の説明によると、電気通信事業法27条の3が規定する「行き過ぎた囲い込みの禁止」という規制により「既存ユーザーは0円を維持したまま、新規ユーザーは980円から」という条件でのサービス提供が不可能だと判明したという。

これは明らかに詭弁であり、楽天モバイルの都合でしかない。アメリカなら集団訴訟が起きているだろう。こういうデタラメは消費者庁などの行政が介入して楽天モバイルに強く指導してほしい。

利用者が報道を通じて新プランへの強制移行を知るという理不尽(先に知らせろよ)

今回の発表が三木谷浩史会長の記者会見を伝えた報道によって利用者に知らされたということもおかしい。

本来ならばあらかじめ楽天モバイルから利用者に新プランについての説明があって然るべきだ。いまだに説明がない。「強制移行」のわりには猶予期間も短いし、利用者を顧客とすら思っていないゴーマンな態度が見え隠れする。これが楽天の企業文化なのだろう。あまり付き合いたくない。

新プランのタイミングがデタラメ(先にネットワーク品質を改善しろよ)

まあ、私も未来永劫「月額0円」が継続できると思っていない。三木谷会長も記者会見で「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」と本音を表明している。

しかしタイミングがおかしい。本来ならば「つながらない」という悪評が高いネットワーク品質を改善するのが新プランに移行するより先だろう。屋内に移動するといつの間にか圏外になっているような回線はメインには使えない。だから多くの人は楽天モバイル回線をサブとして使っているのだ。

ネットワーク品質はプラチナバンドを取得できるかどうかにかかっているらしい。無料プランで契約者数を嵩上げしてプラチナバンドを取得する目論見だったのだろうが、その野望は頓挫したのだろうか。プラチナバンドを諦めて経営改善を図るために新プランを導入するということならば、少なくとも4Gネットワークの間は楽天モバイルのネットワークはポンコツのままということになる。

まとめ

私は楽天モバイルの回線をどうするか決めていないが、おそらく廃番にするかMNPに使うことになるだろう。最低月額料金が1078円となると、もっと高品質のネットワークのプランをいくらでも選ぶことができるからだ。

個人的には今回の愚策でどれだけ契約者数を減らすのか興味がある。新プランで楽天を使い続ける人は、楽天経済圏にどっぷり取り込まれている人、または毎月20GB以上データ通信している人のいずれかだろう。

いずれにして私は猶予期間である8月末までにサヨナラする腹積もりである。

さよなら楽天モバイル、これまでありがとう楽天モバイル!!

my 楽天モバイル

my 楽天モバイル

  • Rakuten Mobile, Inc.
  • ユーティリティ
  • 無料