【訃報】江波杏子さん死去

女優・江波杏子さんの急死の報が届きました。最近まで一線で芸能活動していた姿を見かけていたので驚きました。

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私は五社協定の時期では断然大映のファンですが、彼女はこれまでの大映女優のイメージとはちがう彫りの深い顔立ちのグラマラスな女優でした。

江波さんは1959年に大映に入社し女優としてキャリアをスタートするも、長く助演が続いていました。1966年、ケガをした若尾文子の代役で『女の賭場』(監督: 田中重雄)で初の主演作を獲得します。この作品での女賭博師ぶりがあたり、『女賭博師』シリーズは全17作が制作される彼女の代表作となりました。個人的には大映で現代劇の主演作をもっと見たかったです。

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大映倒産後は『津軽じょんがら節』(1973年、監督: 斎藤耕一)に主演し、キネマ旬報主演女優賞を獲得しています。さらにテレビ時代になると多数のテレビドラマに出演しています。テレビドラマ『Gメン'75』の最終期には津村冴子警部補役でレギュラー出演していたのが記憶に残っています。

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今年は日本映画の関係者の訃報が続き、名画座でも追悼企画が数多く上映されました。年内は無理かもしれませんが、いずれ追悼企画の上映があるでしょう。そのときは「昇り竜のお銀」を見に行ってお別れしたいと思います。