先日、《「古いiPhoneが遅くなるのは意図的」とAppleが認めた件で思ったこと》という記事を書きましたが、米国で集団訴訟が起こるなか事態が進展しました。
Appleが低速化問題について説明不足で謝罪し、併せて対応策を発表したのです。詳細は、"A Message to Our Customers about iPhone Batteries and Performance"というAppleからのメッセージを参照ください。当然ながら、新モデルの買い換えを促進するために低速化したのではないと主張しています。
2つの対応策
このメッセージによればAppleが発表した対応策は次の2つです。
- iPhone 6以降の端末でバッテリー交換が必要な場合、保証対象外の交換費用を現在の79ドルから29ドルへ改定する(期間限定)。
- 2018年早期の iOSアップデートで、バッテリー劣化状況を表示し、性能に影響を可視化する。
内容はともかく、Appleのような大企業がこれだけ速く対応策を打ち出せるのはすごいなと思います。それだけAppleは深刻な問題と認識していることのあらわれで、ユーザのロイヤリティをつなぎとめるのに必死なのでしょう。
バッテリー交換費用は3,200円
しばらくして日本でのバッテリー交換費用も発表されました。8,800円から3,200円に減額されます。いままでがボッタクリだった気もしますが、まあいいでしょう。日本では「リコールなら無料交換だろ」というユーザもいるかもしれません。微妙な価格設定にAppleの苦悩が見えるようです。
個人的には、この問題とは関係なく年明けにバッテリー交換を検討していたので、ちょうどいいタイミングです。安くバッテリー交換ができそうなので私にとっては朗報です。