退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

AbemaTV「朝青龍 vs 琴光喜」がよかった

AbemaTVの大晦日特別企画で「朝青龍を押し出したら1000万円」を見た。大相撲第68代横綱として活躍した朝青龍と対戦者8人が賞金1,000万円を懸けて行う相撲対決。朝青龍にとっては八番勝負。

亀田興毅に勝ったら1000万!」に続く、 AbemaTV1000万円企画第2弾。ボクシングより相撲の方が勝負が速くわかりやすいのでテレビ向きと言える。

朝青龍の対戦者に、アメフト日本代表の清家拓也、格闘家のボブ・サップに加えて大関琴光喜が名前があった。朝青龍琴光喜も不完全燃焼で角界を去っているいわく付きの対決。

事前の街頭アンケートでは朝青龍が「全勝する」と予想したのは、わずか7.5パーセントだった。特別ルールとはいえ相撲で対決するのに、簡単に朝青龍が負けるわけないだろう。最後の対戦が琴光喜だったので、朝青龍がスタミナ切れしていればあるいはとは思っていたが……。

結果は朝青龍の全勝朝青龍の体は現役時代より一回り大きくなっていたが、往時を思い起こさせる取り口で見応えがあった。「これで引退できる」というコメントもよかった。地上波ではできないナイスな企画。ネット時代の可能性を感じた。

ただし番組は冗長でイライラした。なかなか取組が始まらないのだ。番組枠が5時間以上あるのにもかかわらず、相撲の一番は5分もあれば勝負がつくので仕方ない面もある。

それでも朝青龍琴光喜の現役時代の映像をたっぷり見せるなど、視聴者を飽きさせない工夫がほしかった。このあたりは現時点でのネット番組の限界なのだろうか。

ネット番組らしくAbemaTVのサイトに今回の八番勝負をコンパクトに編集したアーカイブが用意されている。生放送を見れなかった人もぜひ朝青龍の勇姿をチェックしてほしい。
一番、一番!真剣勝負