退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「古いiPhoneが遅くなるのは意図的」とAppleが認めた件で思ったこと

昨年秋、「iPhone 6sが突然シャットダウンする問題」に対して、Appleがバッテリー交換プログラムを発表したことが話題になりました。いまだにiPhone 6sユーザである私は、この「突然シャットダウン」を体験していたのでよく覚えています。昨晩このことを思い出させるニュースがありました。

最初に知ったのは上のCnetの記事ですが、一晩明けて日本でも翻訳記事が流れました。代表的な記事をひとつ挙げておきます。

japanese.engadget.com

iPhoneが古くなると速度が低下してるのは、みんな薄々気がついていました。Appleはわざとパフォーマンスを低下させて、ユーザに新モデルを買わせようとしているのではないかという噂もありましたが、真相は闇の中でした。

今回、ベンチマーク結果を突きつけられたAppleはようやく速度低下は意図であることを認めました。しかし、これは新モデルを買わせるための「策謀」ではなく、バッテリー劣化による「突然シャットダウン」を緩和するための措置であることを表明しています。一連の流れは以下の動画によくまとめっています。


You're not crazy. Apple is slowing down your older iPhone. (Apple Byte)

技術的な理由によりAppleは良かれとやったことかもしれませんが、ユーザに証拠を突きつけられてしぶしぶ認めたのは印象が悪い。とくにアメリカ人の消費者に対しては、かなりマズいように思います。

まあ一般的なユーザにとっては、突然シャットダウンするよりも少しぐらい遅くなっても使用時間が長くなったほうがマシなのはまちがいないでしょう。しかし技術的な理由があるにせよ感情的には納得できない内容です。

根本的な原因がバッテリーの劣化にあるのだとしたら、解決するにはバッテリーを交換するしかありません。ユーザはそのタイミングを正確に知る方法がないのが困ります。体感的に電池の持ちが悪くなったからという理由で機種変更する人も多いのではないでしょうか。

私のiPhoneも酷使しながらおよそ2年が経過しました。電池がそろそろやばいかなぁ、と思っているので、年明けあたりに機種変更かバッテリー交換(有償)を検討しています。Appleケアに入っていると保証期間内は「ある条件を満たす」とAppleが認めると、バッテリーを無償交換できるそうです。その条件をユーザで確認できればいいのになと思います。

CPUやメモリなどの半導体バイスは急速に性能向上した一方で、バッテリーはそれほど進化していません。いまだに毎日充電しなければいけないのも不便です。1週間ぐらいはバッテリーを気にしないで過ごしたいものです。バッテリー技術のブレークスルーはいつ来るのでしょうか。この記事を読んでそんなことを思いました。

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