昼過ぎに声優・鶴ひろみさんの訃報に接してショックを受けた。57歳。一報では死因不明だったが、後に大動脈剥離と発表された。突然死である。
ベテラン声優なのでもう少し年配かと思っていたが、声優を始めたのが早かったのだろうか、まだ若いことに驚いた。早すぎる別れだ。
彼女は現役バリバリだった。現在も「それいけ!アンパンマン」ドキンちゃん、「ドラゴンボール」ブルマなど、人気アニメで重要な役を演じている。ネットではその代役はどうなるのか予想する人も出てきている。声優はいなくなっても演じたキャラクターは不滅。このあたりが映画やドラマで活躍する俳優とは性質が異なる。
上に挙げたドキンちゃんやブルマは彼女の代表作であるが、個人的には「きまぐれオレンジ☆ロード」鮎川まどか、そして「みゆき」鹿島みゆきが思い出に残っている。
鮎川まどか役は、コミックのファンでもあったので、当初は「ちょっとちがうのでは?」と思ったが、次第にはまり役だに思えてきたので、キャスティングした人はスゴいなと感心したものでだ。
また、鹿島みゆき役はイメージどおりだったが、アニメはイマイチだった。あだち充原作のコミックが好きだったこともあり、アニメにも期待は大きかったのだが、ヒロインの若松みゆきを演じた荻野目洋子があまりに棒だったのでアニメを台無しにされたとフンガイした記憶がある。いまとなっていい思い出である。いま見たらどう思うだろうか。
同じあだち充の原作である「タッチ」は大ヒットして何度も再放送されているのに、「みゆき」は実写映画も不出来だったし、どうも運に見放されたようだ。
今回、突然死だったこともあり衝撃が大きかった。若い頃に見たアニメで活躍した声優がまたひとり鬼籍に入って寂しく思うが、歳をとるということはそういうことだろう。自分もいつ突然死に見舞われるかもしれない。一日一日を大切にしたい。