都内某シネコンでOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』(総監督:安彦良和)を見てきました。「ルウム編」の前編。シネコンの各種割引きが適用されないのはこれまでどおりですが、今回から1500円から1800円に値上げされていました(ぐすん)。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 (メーカー特典なし) [Blu-ray]
- 発売日: 2017/11/10
- メディア: Blu-ray
Amazonビデオの「ガンダム祭り」で予習してから出かけましたが、前作までのおさらいパートを大きなスクリーンで観るとやはり一味違います。テンション上がりますね。
いよいよ連邦軍とジオン軍の戦い、いわゆる「一年戦争」が勃発です。コロー落としや艦隊戦のシーンのCGパートは迫力満点です。眼福。興味深かったのはコロニー落としのプロセスが詳細に描かれている点です。例えば大気圏突入に備えてジオン軍がコロニーのが外壁に耐熱コーディングを塗布する作業を、住民がコロニー内から見上げるシーンが印象的でした。
人間ドラマとしては、ランバ・ラルとハモンの心情描写が見どころです。コロニー落としの作戦参加を拒否したため降格され軍を追われるランバ・ラルの哀愁。そしてジオンの理不尽な統治に不満を持つハモンが朗々と歌うシーンは注目です。バーのネオンの演出も素敵でした。まあハモンの歌が長すぎるという批判もあるようですが、好みが分かれるところでしょう。
個人的には「アリ」だと思いましたが、その人の年齢や映画体験にもよるかもしれません。この二人の気持はそれなりに年齢になって初めて分かるものでしょう。キッズには難しいかも……。
ただハモンの歌が長いと批判されるのは、映画がルウム戦役の途中で終わってしまうのも一因でしょう。バランスが悪い。シャアがモビルスーツで連邦軍艦隊に突撃する直前で終了。「これでおわり?」と誰しもが思ったことでしょう。後編は来年だそうです。
二部構成にしてもルウム戦役が決着がつくまでは前編でやってほしかったです。これではタイトル詐欺と言われて仕方ない。これで料金1800円は割高かなと思いました。ハリウッド大作でもシネコンで割引き使えばもっと安く見れるのに……。強気の料金設定ですね。さすがガンダム。