TVerでテレビドラマ「医龍-Team Medical Dragon-」の全シーズンが配信されていたので、ひさしぶりに見てみた。
乃木坂太郎作画による青年漫画「医龍-Team Medical Dragon-」を原作として、2006年にフジテレビ系で第1期が放送され好評を博してシリーズ化された。2014年に第4期が放送されている。全4期。坂口憲二主演。
ただし原作に沿っているのは第1期のみで、それ以降はオリジナルストーリーとなっている。さらに第1期の焦点である教授選においても、原作では第3の候補・国立笙一郎とその息子が登場して物語は深みを増すのだが、テレビドラマでは登場しないであっさり終わっている。
原作漫画ファンとしては、せっかくなら原作を忠実に映像化してほしかったという思いもあるが、連載時期を考えるとスケジュール的に無理だったのだろう。
主演の坂口憲二は好演しているが、私のイメージとはややちがっていた。キャスティングで光っていたのは、伊集院役の小池徹平。メガネがサマになっているし、研修医から一人前の外科医に成長していく過程がよく描かれている。伊集院の視点で物語を再構成して映画化してほしかったと思ったほど。
女優陣では、加藤晶役の稲森いずみはイメージどおりだったが、第2期には出演がなく、第3期以降は目立った活躍がなかったの不満。後半は前髪パッツンだし……。代わりというわけではないが第2期には大塚寧々がシンママの麻酔医役で登場するのは個人的にはツボだった。
よくあるスーパードクター物だが、シリーズ化されただけありなかなか楽しめた。
余談だが、今回のTVerでの配信には苦言を呈したい。私は第1期から順番に見たかったが、数日ほど時間差をつけて第1期から第4期まで並行して配信されて困惑した。第1期を最後までみてから第2期を見ようとしても、すでに配信終了してるという鬼畜のスケジュールに閉口した。
通常のテレビドラマならば5つぐらいは並行して見ても問題ないが、主要登場人物が重なるシーズンものを並行して見るのはツラい。番組を見る立場になって配信してほしいものだ。