退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ムーンウォーカー』(1988) / マイケル・ジャクソンによるミュージカル映画

ふとしたきっかけでDVDでマイケル・ジャクソン主演・原案・製作総指揮のミュージカル映画ムーンウォーカー』(1988年)を鑑賞。なにもかも懐かしい。

ある日、友達である三人の子供たちと共にピクニックへ出掛けたマイケルは、はぐれた友達の一人を探すうちに、怪しげな地下基地へと迷い込んでしまう。そこは、ミスター・ビッグ(ジョー・ペシ)率いる暗黒組織のアジトだった。ミスター・ビッグは子供たちを麻薬漬けにして世界を征服しようとしていた……。


www.youtube.com

フツーの映画かと思って見始めたところ、前半はマイケル・ジャクソンのミュージックビデオやライヴパフォーマンスの映像が続き、「この映画は何なんなんだ」と思っていると、後半ようやくストーリーのあるミュージカル映画のパートが始まるという構成。なるほど、こういう映画だったと思い出した。

ミュージカル映画のパートでは、車になって空を飛んだり、巨大ロボに変身してビームを出したり、子供を助けたりする。これを真面目にSFアクション映画として映像化しているところがすごい。こういう破茶滅茶な映画は、マイケル・ジャクソンでなければ許さない。それでもマイケルならではのかっこよさが素晴らしい。

まあフツーの映画としては破綻しているのは明らかだが、「マイケルならいいんじゃね!」と思わせる強いメッセージが感じられる。懐かしいだけでなく、いま見ても新鮮に感じられる映像作品だった。

余談だが、マイケルを見ると大学時代のサークルの同期だったW田くんを思い出す。いつもマイケルのモノマネをしてコンパで受けていた。どことなくマイケルと似た彫りの深い顔だったのを思い出す。元気にしているだろうか。