第26回参院選は10日、投開票が行われた。投票した人は“答え合わせ”は済んだだろうか。
開票結果は、自民党が選挙区選、比例選とも着実に議席を伸ばし、単独で改選定数124の過半数である63を確保して「自民圧勝」となった。とくに「1人区」では28勝4敗と、野党第一党である立憲民主党を圧倒した。
今後衆院解散がなければ、3年間は全国規模の国政選挙はなく与党が選挙を気にせずに好き勝手できある「黄金の3年間」である。
いちばん気になるのは改憲問題。憲法改正は自民党の党是だという。改憲勢力が改憲の発議に必要な3分の2を確保したと言っても、どのように内容で改憲するのかは別の話。ハードルはかなり高いと思うが、このタイミングで改憲できなければ未来永劫無理かもしれない。
選挙応援の最中に暗殺された安倍晋三元総理は改憲に意欲的だったことは伝わってきたが、いまの岸田文雄総理は本当に改憲したいのかイマイチ真意がわからない。さてどうなるだろうか。
また「黄金の3年間」の間には増税は不可避。財政健全化を目指す岸田政権に白紙委任したのだから当然の帰着である。消費税率15%は当然として、下手すると20%ぐらいに増税されるかもしれない。これも民意の反映である。やれやれ。