第49回衆議院選挙は、10月31日、投開票が行われ、自民党は261議席を獲得して、単独で「絶対安定多数」を確保した。一方、立憲民主党は、日本共産党などと野党共闘で戦ったが、公示前の議席を大きく下回る結果になった。
選挙結果は以下が詳しい。
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ざっくり言うと:
- 自民勝利
- 維新躍進
- 立民共産敗北
というところだろう。
注目されるのは「野党共闘」という野党側の戦略に問題がなかったかということ。結果を見ると、立憲民主党も日本共産党も議席を減らしているので失敗である。
それでも「野党共闘」により、多くの選挙区で事実上の与野党一騎打ちとなり接戦となった。私の選挙区でもふだん見れないような厳しい接戦となり、開票速報も楽しく見れた。
しかしただそれだけだった。蓋を開けてみれば、上に書いたように「野党共闘」は完全に失敗し、「共倒れ」という結果に終わった。立憲民主党では、枝野幸男代表の責任問題を問う声も多く、近く自らが進退を判断することになるという。連合の芳野友子会長にも怒られたことだろう。
その反面、独自路線を貫いた日本維新の会は、41議席と公示前の11議席の4倍近くに達した。大躍進と言ってよい。躍進の理由は今後の分析を待たなければいけないが、立憲民主党の支持者のうち保守層は維新に流れたのではないか。共産党と組むとかありえん、と考える支持者は多いはず。
いずれにせよ、国民は岸田首相の唱える「新しい資本主義」を選択した。これが吉と出るか凶と出るか。個人的には、悪い予感しかしないがどうなるだろう。