退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

衆議院が解散(今月19日公示 31日投開票)に思ったこと

衆議院は14日午後の本会議で解散され、衆院選の日程が「19日公示、31日投開票」と決定された。事実上、選挙戦に突入した。すでに街には選挙ポスターの掲示板が設置されている。


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夜に岸田総理の記者会見が行われたが、さすがに菅前総理よりがスピーチがうまい。しかし解散後の記者会見はほとんど自民党の選挙演説であり、首相官邸で行うのはフェアではないように思った。


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今回はほぼ任期満了に近いのに、このタイミングで解散して総選挙する意味がわからない。「ボロが出ないうちに早めに選挙したほうが得策だろう」という作戦なのだろう。

日本国憲法第7条により衆議院を解散する」わけで、とくに総理が衆議院を解散するための要件は謳われていないが、衆議院不信任決議が通過したときのも解散できると考えるのがフツーではないだろうか。いつのまにか政権与党が有利なタイミングで総理が勝手に解散できるようになってしまった。不思議なことである。

会見では、総理は衆院選の勝敗ラインについて「与党で過半数を確保することだ」との見解を示している。かなり控えめな勝敗ラインであるが、国民の不満も鬱積しているのできびしい選挙になりそうだ。

いずれにせよ投開票が行われる31日には結果が出る。岸田内閣が戦後最短の政権となる可能性も十分にある。

The Diet Building, Tokyo