退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

SPEEDのトリビュートアルバム「SPEED SPIRITS」を聞いてみる

1996年8月5日に「Body & Soul」でデビューをしたSPEEDの25周年を記念して企画されたトリビュート・アルバム。さまざまなアーティストたちがSPEEDの楽曲をカバーしている。なおジャケットのイラストは新垣仁絵の手による。

収録曲は以下の全12曲。

■収録内容
1. 氣志團 / Body & Soul
2. LiSA / Wake Me Up!
3. Crystal Kay / STEADY
4. ビッケブランカ / White Love
5. 中島美嘉 / my graduation
6. BENI / ALL MY TRUE LOVE
7. 倖田來未 / I Remember
8. 高城れに (ももいろクローバーZ) / Go! Go! Heaven
9. 大森靖子 / 熱帯夜
10. Dream Ami / Precious Time
11. 矢井田瞳 / Too Young
12. ISSA (DA PUMP) / ALIVE
全12曲収録

やはりSPEEDの楽曲は女性ボーカルがしっくりしくるし、オリジナルのツインボーカルはやはり強力でソロで歌うとちょっと弱い。

それぞれアーティストの個性が出ていて楽しいが、なかでも刺さったのはLiSA「Wake Me Up!」である。島袋寛子に寄せている思えるLiSAのボーカルがかっこいいし、SPEEDへのリスペクトを感じさせる。収録曲のなかではイチオチです。SPEEDのファンのなのかな。

他には中島美嘉my graduation」もいい。元々、歌がうまい人なのははわかっているが、抑えた歌唱で歌い上げるパフォーマンスが素晴らしい。

あと大森靖子「熱帯夜」は異色作。オリジナルとはまた違った曲調に仕上がっているが、トリビュートと言ってもイミテーションである必要もない。楽曲を解釈して再構築しても一向に構わない。まあ個性的ではある。セリフもあるので好き嫌いが分かれるかも……。

SPEEDのトリビュート・アルバムを聞いてみて思ってのは、楽曲に恵まれていたなと思うのと同時に、もうデビュー25周年かということ。四半世紀。メンバーたちの人生にもいろいろあったはずが。今井絵理子なんて国会議員というから、当時からは想像もできなかったことである。

25年という年月の間、リスナーの人生にもいろいろあったのは当然のことで。そんな時の流れを改めて思い知らされる一枚だった。