退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

竹内まりや「Turntable」で聞くアイドルソング

竹内まりやの40周年記念企画アルバム「Turntable」を聞いてみました。コンセプトごとに分けられた3枚組。ジャケット写真が神々しい。

Turntable (通常版)

Turntable (通常版)

いちばんのお気に入りは、主に他のアーティストに楽曲提供された曲を集めたDisc 2「Mariya's Rarities」(直訳すると珍曲集?)です。ソングライターとしての竹内まりやにフォーカスして、提供曲のセルフカバーを中心に構成されてます。

岡田有希子への3曲

昭和末期のアイドル岡田有希子(1967-1986)は、竹内まりやが最も多くの曲を提供したアイドルだとのこと。昨年秋に「岡田有希子 Mariya's Songbook」というタイトルで、提供曲(全11曲)をコンプリートした企画アルバムがリリースされています。

岡田有希子 Mariya's Songbook

岡田有希子 Mariya's Songbook

本アルバムで竹内まりやがセフルカバーしたのは、「ファースト・デイト」「憧れ」「恋、はじめまして」の3曲。いい歳して「ファースト・デイト」でもないだろうと思わなくもないが、衝撃的な最期を遂げた岡田有希子への思いが伝わってくるようです。必聴。

岡田のオリジナルと今回のセルフカバーを交互に聞いてみるのも一興。アレンジがオリジナルに忠実なのは好印象です。

夏のイントロ(福永恵規

福永恵規は、80年代に一世を風靡した「おニャン子クラブ」の会員番号11番。私の推しメンでしたが、卒業後にしばらくソロ活動をした後に芸能界を引退してします。

Myこれ!クション 福永恵規 BEST

Myこれ!クション 福永恵規 BEST

この曲は、「心もJUMPして! 夏のイントロ」というタイトルでリリースされた福永恵規の4枚目のシングル。2013年にリリースされた「Mariya's Songbook」というアルバムには竹内まりやによるデモ音源が収録されていました。

Mariya's Songbook(通常盤)

Mariya's Songbook(通常盤)

今回は新しいアレンジで新規にセルフカバーがレコーディングされています。福永恵規もすでにアラフィフのはずですが、当時のことを思い出させてくれる一曲です。

その他

この他にも森下恵理、中森明菜牧瀬里穂薬師丸ひろ子広末涼子といった当時のアイドルに提供した楽曲が収録されています。さすがに竹内まりやの歌唱力は段違いですが、聴き比べてみるとオリジナルはあえてアイドルらしく仕上げているのもわかります。アイドルの楽曲はどうあるべきかを考えてみるのも面白いでしょう。