退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の原点を見る(第1期第1話)

現在、TOKYO MXでは水木しげる生誕100周年を記念して、大人気アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の歴代シリーズ1~5期の中から、選りすぐりの名作をセレクション放送している。

最新作の第6期は対象外らしいが、第1期もなかなか放送されずに、さすがにモノクロ放送は無理かなと思っていたが、ようやく第1期第1話「おばけナイター」が放送された。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の原点。第1期は鬼太郎初のアニメ作品で、唯一のモノクロ放送。

このエピソードのストーリーは以下のとおり。

とある少年が墓場でバットを拾う。そのバットはどんな球でも打てる「妖怪チーム専用バット」だった。少年たちは大活躍してプロ野球の球団から大金でスカウトされるほどになるが、収まらないのはバットを奪われた妖怪たちだ。鬼太郎の仲介により、少年たちは夜の墓場で妖怪チームとバットと命を賭けた試合を行うことになるが……。

初回ということもあり鬼太郎のキャラクターが確立していない。ほのぼのとした結末だったが単純な勧善懲悪のストーリーではない。さらにねずみ男猫娘砂かけ婆などのお馴染みのキャラクターも登場していない。すべてはこれからという初々しいエピソードである。

この第1期は主人公・鬼太郎の声を水木しげるが演じていることでも知られているが、まるっきり「ドラゴンボール」の孫悟空の声に聞こえて面白かった。

またアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が成功したのは、音楽を担当したいずみたくの功績によるところが大きい。熊倉一雄が歌うオープニングテーマ「ゲゲゲの鬼太郎」やエンディングテーマ「カランコロンの歌」も傑作だし、ぜいたくにオーケストラを使った劇伴も素晴らしい。

さすがに第1期はリアルタイムでは見ていないが、水木しげる生誕100周年の時期に地上波で見ることができるとは思わなかった。さすがTOKYO MX