今年1月に亡くなった峰さを理さんの追悼アルバムを聞いてみた。
58期生として宝塚歌劇団に入団。元宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍。2014年に宝塚歌劇団創立100周年を記念して創立された「宝塚歌劇の殿堂」のひとりとして殿堂入りをしている。「愛の怯え」や「バラのスーベニール」など好きだったなぁ……。
退団後も舞台を中心に活躍し、古巣の宝塚歌劇団で振付担当として多くの作品に参加している。日本舞踊を得意としてダンサーとしても定評があったが、アルバムに収録できないのが残念。
舞台人だった彼女らしく、追悼アルバムではライブ音源から30曲を2枚組に収録している。
リーフレットに載っていたプロデューサーの一文によれば、「最後に深川マンボを踊りたいわ」とおっしゃったそうだ。心に染みる。
ちなみに深川マンボとうのは、日本舞踊でマンボを踊るという演目。さまざまなバージョンがあるらしい。ひとつ動画を引用する。
アルバムでちょっと惜しいと思ったのは、リーフレットに歌詞は載っているが楽曲データがないこと。それぞれの曲の録音日時やイベント名などが知りたいし、デュエット曲も収録されているが、お相手が誰なのか気になる。それがわかれば、「あの公演は見に行ったな」など思い出を馳せることができたと思うのだ。
余談だが、このアルバムに触発されて、手元にあった80年代の宝塚歌劇の音源をいろいろ聞いてみた。いまより段違いに上手い。こと歌唱についてはまったく比較にならない。まあ、ファンの求めるものも時代により変化しているし、それに合わせていくのも商売かなとも思うが、ちょっとさみしい思いがした。