政府は9日、東京や大阪など19都道府県について、「緊急事態宣言」の期限を12日から30日まで延長することを決定した。
小出しにリークされていた情報どおりである。もう延長されても「またか」としか思わないし、完全に感覚が麻痺している。
ただひとつ言えば、木曜日夜に正式決定されたことが発表されたことは評価したい。これまで金曜日の夜に発表されることが多く困っていたからだ。週末まで金曜日の1日でも余裕があると業務においてかなり助かる。
もはやどうでもよくなった「緊急事態宣言」ではあるが、いちばん困るのは夜8時で飲食店が閉まってしまうことである。ウイルスは夜行性でもあるまいにまったく理解できない。これだけはなんとかならないかなと思っている。
この記者会見で「ワクチンパスポート」に言及していたのが気になった。これにどれだけ科学的根拠があるかわからないが、私には日本向けの制度には思えない。いたずらに国民の分断が生じ、殺伐とした諍いが起こるだけのように思える。
また記者会見では、新型コロナウイルス感染症対策だけでなく、菅首相の退陣につての質疑もあった。正直こうした政局は別の機会に扱ってほしい。純粋に新型コロナウイルス感染症に絞るべきだろう。
まさか今回の記者会見で退陣のあいさつというわけでもないだろうが、然るべき時期に自ら菅政権の総括をして身を引いてほしい。最後ぐらいは、国民との間でまともなコミュニケーションがあってもいいだろう。