政府は、19都道府県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、期限となる30日で全面解除することを正式決定し、28日夜、菅義偉首相が記者会見して経緯を説明した。
あいかわらずスピーチが下手すぎる。1年も首相を務めて記者会見など人前で話す機会も多かっただろうに、まったく成長が見られない。やれやれ。
感染状況に急速な改善がみられたのは事実だろうが、 先日「理由がよく分からず感染者が減っている」と田村憲久厚生労働相が言ってことに不安の残る。以前も書いたとおり、減った理由が科学的に解明されない限り、また理由がわからずに感染状況が悪化する懸念が払拭できないからだ。
さて最大の関心事は来月からの行動制限の緩和の内容である。そもそも緊急事態宣言と「まん延防止等重点措置」を全面解除するのに、行動制限を段階的に緩和するというのもわかりにくい。全面解除により、宣言などに基づく罰則付きの規制はなくなる。あくまでも「お願い」ベースとなる。
自治体からの「お願い」だけで飲食店などがどの程度、行動制限を守るのかおおいに疑問である。大きなチェーン店は別にして、個人経営の飲食店のなかには要請をガン無視するところも増えるのでないか。
いずれにせよ政府方針は出たが、東京都の姿勢はまだ見えない。どのような「お願い」を出してくるのか、そして飲食店はそれに諾々従うのか。
個人的には、現在8時で閉店するカフェがもっと遅くまで営業してくれないかなと思うのが……。果たしてどうなるか。
