長いのか短ったのか分からないが、日曜日に東京五輪が終わった。
テレビで閉会式を見たがまったくつまらない。あれで本当にいいのかと思うほどつまらん。
終盤に次回開催のパリ五輪の映像が流れた。日本での閉会式の陳腐な演出とは対照的にオシャレで洗練されていた。この格差は何なのだろうとは思わずにはいられない。
とは言っても、閉会式では局所的にはいいなと思う場面もあった。
まず宝塚歌劇団による国歌斉唱。真風涼帆、礼真琴、柚香光ら宝塚歌劇、宙組、星組、花組から計20人のタカラジェンヌが緑のはかまを着用して登場。閉会式に宝塚が出演するといううわさはあったが、東京宝塚劇場で公園している珠城りょう率いる月組メンバーではなく、宙組、星組、花組を関西が呼んだのは意外だった。五輪のためなら「県境」を超えてに移動もいいのかしらん。
それでも凛々しくてカッコよかった。だだしカメラは各生徒を軽くなめるぐらいのカットはほしかったかな。便利に使われているなとも思うが、「五輪の閉会式で国歌歌ってもらえませんか」と頼まれば、なかなか断れないだろう。
次はスカバラこと東京スカパラダイスオーケストラもよかった。ホーンセクションが冴えていて見入っていたが、演奏中の謎の演出は理解不能。もっとスカパラらしいパフォーマンスを見たかった。
何はともあれ、開催の是非について議論のあった東京五輪は強行開催されて終わった。この間、東京では新型コロナウイルス感染症が感染拡大して、いまや未曾有の事態に至っている。政府は五輪と感染拡大の間には関連はないと強弁している。やれやれ。
尾身茂・政府対策分科会会長は、「オリンピックをやるということが人々の意識に与えた影響はあるんではないか」と、閉会中審査で述べている。そのとおりだろう。
五輪開催中は報道は五輪一色だったが、今後はまた鬱々としたコロナ関連のニュースが埋め尽くされるのだろうか。やれやれ。