お盆休みの間、積ん読になっていた雑誌「ミュージック・マガジン」(2020年12月号)を読んだ。昨年10月に亡くなった作/編曲家=筒美京平の追悼特集。日本一のヒットメーカーであり、音楽誌で取り上げられるのも当然だろう。
まず冒頭の近田春夫のインタビュー記事には納得。やはり筒美京平に関しては近田さんに声がかかるのだろう。近田さんは筒美京平について新書を出すとのこと。こちらも期待したい。
この特集では筒美京平の活動時期を5つに分けて丁寧に説した作曲ガイドが白眉。私もツツミストとしてかなり追いかけていたのだが、まだまだ知らない楽曲があり参考になった。資料としても貴重。ちょっと惜しいのは、カラーページが尽きて途中から白黒ページになり、ジャケット写真がオールカラーではなかった点。
特集記事の分量だけでは少ないだろうが、できれば筒美京平の作品ガイドを単行本にまとめてほしいものだ。