Appleは6月8日(日本時間)、開発者会議「WWDC21」のキーノート・スピーチで自社製品の次期OSを発表した。なお期待されたハードウェアの新製品の発表はなかった。
macOS 11 Big Surの後継は、macOS 12「Monterey」となることが発表された。リリース時期は今年秋。最近コードネームはカリフォリニアの地名から取られているが、Montereyは太平洋岸に位置する、人口は約3万人の小さな町だ。映画『エデンの東』の舞台としても知られている。
最初スピーチを聞いたとき、スイスのモントルー (Montreux)かなと思ったが、そんなわけはない。おそらくディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の冒頭の歌詞が脳裏に浮かんだかだろう。
余談はさておき、プレスリリースを見てみると惹かれるような新機能はない。毎年macOSがメジャーアップデートされるのが恒例となっているが、この頻度でアップデートすることが本当にそれが必要だろうか。ひとつのバージョンをもっと熟成してほしい。
グッとくる新機能はあまりないが、ちょっと面白いと思ったのはMacをAirPlayのスピーカーとして使える機能。これまで送信機としてスピーカーに送信するばかりだったが、今回はMacを受信機にすることができるようになる。Macを使っているとき、iPhoneの音声をMacで受信して聞くことができたらいいと思っているのでうれしい。
またMontereyだけの機能ではないが、Appleの提案するプライバシー保護の提案であるiCloud+も気になる。捨てメールアドレスを自動生成したり、IPアドレスを隠蔽したりすることができるようだ。このサービスは有料らしいが興味がある。
とは言うものの、Montereyを導入するにはMacを買い換えないといけない。Montereyがリリースされると、Catalinaは2世代前のmacOSとなってしまう。経験上これはいろいろマズい。なんとかしなければ……。