映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018年、監督:李闘士男)を鑑賞。榮倉奈々・安田顕のW主演。「YAHOO!知恵袋」の投稿がコミックエッセイとなり、さらに映画化されたというめずらしい作品。以前コミックエッセイを読んだことがあったので映画も見てみた。
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 [Blu-ray]
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: Blu-ray
ちえ(榮倉奈々)とじゅん(安田顕)は歳の離れた夫婦。妻は毎日死んだふりのコスプレをして夫の帰りを待つが、次第にエスカレートしていく。じゅんは、ちえが何を考えていているのかわからないまま、今夜も帰宅するが……。
コミックエッセイは楽しく読んだが、どうしてこれを映画化しようと思ったのか理解不能。こう言うと身も蓋もないが、中身がない。映画館で見ようと思う人はいないだろう。ひたすら榮倉奈々の死んだふりのコスプレを楽しむという、バラエティのような作品になっている。妻が榮倉奈々でなかったら、ブチ切れされているところ。
文学少女だったちえが、「月が綺麗ですね」とういあたりはちょっといいが、取ってつけたような印象は拭えない。終盤、一応なぜ妻が死んだふりをするのか、その理由が明らかになるが、その頃にはすっかり映画に飽きていて、正直どうでもよくなっている。
夫婦愛を描いたほっこりとした物語ということなのだろうが、映画としては面白くない。
ヅカ的には野々すみ花が出演していたのちょっとうれしい。じゅんの同僚(大谷亮平)の妻役。この夫婦が離婚するエピソードが挿入されているが、これ本当に必要なのかというと疑問だが……。これ以上追求するのはやめておこう。
まあ榮倉奈々の熱烈なファン以外には薦めれれない。そんな映画です。