退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

緊急事態宣言が延長されたワケだが……記者会見のプロンプターが気になった

2月7日に期限を迎える緊急事態宣言について、政府は栃木県を除く10の都府県で、3月7日まで延長する方針を決定した。菅首相は延長方針について記者会見し、国民に理解を求めた。


【ノーカット】菅首相が緊急事態宣言延長を表明 19時40分開始予定

逼迫する医療提供体制を考えると仕方ないが、1か月間での事態好転を約束していただけに後のない状況だ。まあかんたんに約束などできる話ではないのだろうが、東京五輪の開催を可否を考えるとこのような対応にならざるを得なかったのだろう。

いったん宣言を解除しても、その後感染状況が悪化して「再宣言」ということになればダメージは計り知れない。利権まみれの東京五輪開催はそれこそ絶望となる。そうした思惑があっての延長の判断ということだろう。

会見の内容はともかく、見ていた面白かったのはプロンプターを使い始めたことだ。いつも原稿に目を落として棒読みするだけの会見が内部でも問題視されたのだろうが、慣れていないていないためアイコンタクトができずに目が終始泳いでいて一層見苦しく感じた。プロンプターの使いかの悪い例ではないか。

会見の質疑応答でも、記者にプロンプター使用に言及されていて笑った。首相になるならプレゼンテーションの基本スキルぐらいはトレーニンを受けてほしいものだ。欧米の政治リーダーとは大違いである。

さて肝心の緊急事態宣言だが昨年春に比べてあまりにもヌルい。せいぜい飲食店が午後8時に閉店するので困るぐらいだ。これで成果があがればいいのだろうが、たいして効果があるとは思えない。

最近では、私は午後8時の閉店までに飲食が終わるように利用開始を早めるようになった。店内をみても7時あたりはとても混んでいるので、同じことを考えて行動している人が多いと思われる。すっかり「緊急事態宣言」に慣れて新しい生活様式に移行したというところか。ウイルスが夜行性というわけでもないのに滑稽な話だ。

いずれにせよ、3月7日の期限までに結果がでなければ、いよいよ東京五輪中止に追い込まれるばかりか、菅政権の運営にも重大な影響が出る。こういう図も見てみたいという気持ちもある。

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