1972年「芽ばえ」でレコード・デビューし、翌73年に「わたしの彼は左きき」が大ヒットさせ、アイドル・ポップス一時代を築いた麻丘めぐみ。
そんな彼女の芸能活動60周年記念企画となる、初のセルフセレクション・ベストアルバムです。2枚組。「え、60周年なの!?」と思いましたが、子役時代のデビューは早かったのです。
ジャケットの写真も本人が選んだのかわかりませんが、いまでも十分に通用する美貌です。当時、「お姫様カット」と呼ばれたヘアスタイルがブームなった記憶がかすかにあります。いまから思うと完全につくられた偶像だったのでしょうが、売れたので大したものです。
本アルバムのジャケット写真はそれをとはちがったナチュラルな装いの一枚です。いま見てもいいですね。正統派美人。せっかくのベストアルバムなのに写真が少ないのは残念。
このアルバムには、ボーナストラックとして29年ぶりとなる新曲「フォーエバー・スマイル」が収録されています。いまの彼女の似合っていてなかなかいい曲です。昔の楽曲とくらべるとキーが低くなって、そのあたりは時間の流れを感じさせます。
麻丘めぐみ / フォーエバー・スマイル(メイキングMV)[Short Ver.]
アルバムには往年のヒット曲ももちろん収録されていますが、個人的に刺さったのは当時の日本の流行曲をカバー5曲。
- グッド・バイ・マイ・ラブ(1974年、アン・ルイス)
- 心もよう(1973年、井上陽水)
- 逃避行(1974年、麻生よう子)
- 人形の家(1969年、弘田三枝子)
- 今はもうだれも(1975年、アリス)(オリジナルはウッディ・ウーのシングル)
カラオケ感はぬぐえませんが、生楽器の伴奏がちゃんとしているのがいいです。圧倒的な歌唱力というわけではありませんが、ていねいに歌っているのがいいです。。当時はアイドルでも歌が上手かったなぁ。