退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「NAMI SHIMADA songs selected by NAOKO SHIMADA」(島田奈美)を聞いてみた

80年代後期に活躍したアイドル・島田奈美の楽曲を、現在音楽ライター/プロデューサーとして活動している〈島田奈央子〉本人が選曲したコンピレーションアルバム。

島田奈美は、西村知美杉浦幸と共に「桃組3人娘」と呼ばれていがアイドルだった。当時、雑誌「Momoco」という雑誌が人気を博していたことを知る人もいまや少ないだろう。

Momoco モモコ 1988年5月号 相川恵里 菊池桃子 島田奈美他

アイドル歌手として活動していてのは、1986年から1990年までの4年間と短いのは意外である。トップアイドルというにはやや物足りない気もするが、一部のファンには大いに支持されていた。アイドル歌手時代には、シングル14枚、オリジナルアルバム10枚をリリースしているので大したものだ。

このアルバムには、シングルカットされてアイドル歌手としてヒットした楽曲は収録されていない。そうした楽曲を聴きたい人は、すでにベストアルバムがいくつもリリースされているので参照してほしい。

このアルバムは、島田奈美の楽曲をいまの島田奈央子〉が選曲したという点に価値がある。いまの彼女の趣向を味わうべきだろう。彼女自身が寄せているライナーノーツには、”シティポップ”という言葉が繰り返し登場するが、そういうMellowな選曲になっている。

活動期後半は、アイドル歌手としては実験的なアルバムを出していた記憶があるが、残念ながら当時のアルバムは再発売されていないようだ。

なかなか興味深い企画だが、せっかくライナーノーツを書いているのだから、それぞれの曲についてもう少し思い出などを書いてくれればいいのにと残念に思った。

今回はほとんどジャケット買いのようなものだった。ジャケットの写真はセンスがよい。

NAMI SHIMADA songs selected by NAOKO SHIMADA