退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

ザ・リリーズの「恋に木枯らし」を聞いてみた

おもに1970年代に活躍した双子のアイドルデュオ、ザ・リリーズのセカンド・アルバム「恋に木枯らし」を聞いてみました。世代的にリアルタイムで聞いていたわけではありませんが、いま聞いてもなかなかいいアルバムです。

恋に木枯らし ザ・リリーズの世界 Vol.2

恋に木枯らし ザ・リリーズの世界 Vol.2

ザ・リリーズは、北海道夕張市出身。ザ・リリーズというデュオ名は、北海道の道花である鈴蘭からとられたとのこと(安易すぎるよ!)。同じ渡辺プロダクションに所属していた、ザ・ピーナッツの引退に伴いその後継として期待されました。まあポスト誰々として売り出されて成功した人を知りませんが……。

ザ・リリーズと言えば、1975年にリリースされた二枚目のシングル「好きよキャプテン」』(松本隆作詞・森田公一作曲)のヒットで広く知られています。彼女らの最大のヒット曲であり、ザ・リリーズと言えばこの曲とイメージが定着しています。

好きよキャプテン (MEG-CD)

さて今回紹介するアルバム「恋に木枯らし」は、1976年に発売された2枚目のアルバムです。ジャケットから想像できるように、北海道出身の彼女たちにふさわしいウィンター・ソングを集めたアルバムです。「好きよキャプテン」だけじゃない彼女たちの魅力が詰まったコンセプトアルバムに仕上がっています。願わくばライナーノーツ付きで復刻してほしかったですね。

タイトル曲「恋に木枯らし」のようなポップな楽曲もアイドルらしくてよいのですが、B面に収録されていた「冬日記」「オレンジマーマレード」「恋は魔法」のメロウな楽曲が秀逸です。アルバムならでは収録曲でしょう。双子ならでのハモリもいいですね。

急に寒くなったこの季節にザ・リリーズはいかがですか?