退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「Mariya's Songbook」で聞く福永恵規

「Mariya's Songbook」というアルバムを聞きました。このアルバムは、竹内まりやが数多くの歌手に提供してきた楽曲の数々の作品の2枚組のコンピレーションアルバムで、オリジナル・アーティストの歌唱による楽曲をまとめたモノです。ざっと見たところ80年代、90年代の女性アイドルが中心でしょうか。

Mariya's Songbook(初回盤)

Mariya's Songbook(初回盤)

余計なことですが、このアルバムを竹内まりやのベスト盤だと思ってゲットして、聞いてみて「ムキーッ」となった人が少なからずいるのではないだろうかと心配です。よく調べないのがいけないのでしょうが分かりにくいですね。

このアルバムは、4曲だけ竹内まりやが歌っているデモ・トラックが収録されているのが目玉です。なかでも福永恵規の4番目のシングル曲として提供された「夏のイントロ」(1987)のデモ・トラックが秀逸です。ちなみにオリジナルの福永版も収録されています。

福永恵規は、80年代に一世を風靡した「おニャン子クラブ」の会員番号11番。私の推しメンだった娘でしたが、脱退後にしばらくソロ活動をした後に芸能界を引退してしまいました。このアルバムのライナーノーツには、目ヂカラの強い個性的な女の子と形容されていてなるほどなと思いました。

風のInvitation/渚のUターン【7インチ・EP盤】

おニャン子クラブは素人らしさがウリだったので、福永恵規も歌唱力を全面に出すタイプではありせんでした。当時、「夏のイントロ」もそうしたアイドル曲の域をでないなと思って聞いていましたが、今回竹内まりやのデモを聞いて認識が一変しました。

ああ、こういう曲だったのかと。ふたりの歌唱力や表現力を比べるのも無粋なのですが、とくに英語の歌詞の発音がぜんせんちがいますね。思いがけない拾い物でした。