YouTubeのリコメンドに岡田有希子の動画が現れた。何だろうと思ったら、竹内まりやが提供した楽曲を集めた岡田有希子のコンピレーションアルバムのトレーラーだった。
先月、NHKで放送された番組「竹内まりや Music&Life ~40年をめぐる旅~ 完全版」のなかで、竹内まりやが岡田有希子の思い出を語っていた。そこでコンピレーションアルバムをアルバムを出すという話をしていたが、これのことらしい。
彼女は一流のアーティストたちに楽曲の提供を受け、歌唱力にも秀でていたこともあり名曲をいくつも遺している。いま聞いても都会的な印象がするのは、竹内まりやのテイストだったのかもしれない。
岡田有希子と言ってもピンとこない人も多いだろうが、1984年に「ファースト・デイト」でデビューした、1980年代のアイドルブームを駆け抜けたアイドルである。その活動期間は短い。デビュー後、わずか2年足らずで人気絶頂のなか飛び降り自殺を遂げているからだ。
彼女の死を知ったのは、ある講習会で缶詰になっていた日の昼休み。受講者のひとりがいきなり登壇して悲報を告げた。開場がざわついたのを覚えている。ケータイやインターネットが普及していなかった時代である。
それからしばらくして、自殺現場であるサンミュージック本社のあった四谷四丁目の交差点近くを定期的に訪れる案件ができた。何度「ああ、ここだっけ」と思ったものだ。
彼女が生きていれば52歳だという……。